出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1635, pp.38-41, 2012-04-02

前ページまでに取り上げた「平成世代」は、自らの意志と意思に基づき、積極的に行動するという特徴がある。 一方で、リクルートの就職情報サイト「リクナビ」の岡崎仁美編集長は「自ら行動を起こせる人材は5%程度で、残りの大多数は安全志向」と語る。ほんの一握りの行動的な人材と、内向的な大多数。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1454, pp.100-102, 2008-08-25

喫煙大国ニッポンの潮目が変わりそうだ。世界保健機関(WHO)の調査(2006年)によると、日本は喫煙率が高く、特に男性は約47%と先進国で最も高い。喫煙は様々な病気を誘発すると言われ、医療費の増大も招く。国は禁煙を促す様々な手段を講じている。 今年7月にたばこ自動販売機用の成人識別ICカード「taspo(タスポ)」が全国で導入された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1516, pp.138-140, 2009-11-16

2007年3月上旬。まだ冬の寒さが残る米ニューヨークのマンハッタンの街を歩く長久厚の胸中には、不安が広がっていた。 これから会おうとしている相手は、製薬世界最大手、米ファイザーの会長兼CEO(最高経営責任者)の地位にあるジェフリー・キンドラー。同社日本法人の常務である自分にとっては、雲の上の存在である。
著者
シンドラー アルフレッド・N
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1454, pp.122-125, 2008-08-25

2006年6月に東京・芝の港区民住宅に設置されていた当社製のエレベーターで死亡事故が起きてから、2年以上が経過しました。 事故直後から、製造会社としての当社の事故責任を問い、対応を批判する報道が続きました。その結果、当社製エレベーターの日本での新規受注はこの2年間で1件もなく、我々の日本におけるビジネスは壊滅的な状況にあると言っても過言ではありません。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1671, pp.134-137, 2012-12-17

社会保障論、医療経済学…わけても公的年金が専門の学習院大学教授、鈴木をよく知る人は一様にこう思ったに違いない。 ごく最近、自著などで「年金格差は財政的『幼児虐待』だ」と言い切り、自民・公明両党が自らの政権時代の2004年に実施した「(公的年金の)100年安心プラン」は既に崩壊した、とぶち上げたからだ。
著者
有森 裕子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.986, pp.76-79, 1999-04-12

小学生のころ「心臓やぶりの丘」という映画を見たことがある。世界最古のボストンマラソンで優勝した山田敬蔵をモデルにした映画である。誰が主役を演じたかは忘れたが、「心臓やぶりの丘」と呼ばれるボストンの古い石畳みの上り坂を、山田選手を演じた俳優が苦しげに走る表情を、今でも鮮明に覚えている。 山田が1953年の大会で出した記録は2時間18分51秒。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1847, pp.28-33, 2016-06-27

横浜市に住む山下スミさん(仮名)は、こう言って肩を落とした。山下さんは73歳になる今まで無年金。若い頃、ゴム製品の工場や建築会社などで働き、結婚してからは、夫の設備工事会社を手伝ったりしながら、厚生年金と国民年金の保険料を払ってきた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1477, pp.28-31, 2009-02-09

「こんな車は根本的に発想を転換しないと作れない。しかし、車は1人で作れるものではないから、社内外で無理を言って回った。嫌われ者になるのは覚悟のうえでね」。トヨタ自動車の超小型の新型車「iQ(アイキュー)」の開発を担当した中嶋裕樹チーフエンジニアは、こう振り返る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.919, pp.6-8, 1997-12-08

山一証券が自主廃業を決めた11月24日の5日前の19日、ニューヨークのホテル。国際的投機筋として有名なジョージ・ソロス氏らと会食していた日本の大手シンクタンク幹部は、驚く情報を聞いた。 「山一証券が(市場から)撤退する」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1360, pp.54-59, 2006-10-02

窓際には物を置かない——。人口が5300人と、全国の市の中で最も少ない北海道歌志内市の市職員の間には、こんな暗黙の了解がある。 少しでも自然光を取り入れ、電力使用量を節約する。それが理由だ。もちろん、昼休みなど住民が来訪しない時間は、小まめに消灯する。実際、午後の始業直前に市役所別館を訪れると、薄暗い中で職員が静かに業務再開を待っていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.919, pp.10-11, 1997-12-08

「大手行は自己資本比率を維持するために(全体で最大)30兆円規模の貸し出しを圧縮しなければならなくなっている」 堀内光雄通産相は12月1日の国会で、貸し渋りの影響を尋ねた宮沢喜一元首相に対し、こう答えた。 山一証券の自主廃業で11月25日の株価が急落した結果、都市銀行、長期信用銀行、信託銀行の株式含み益が大幅に減少し、貸し出しを削減しないと自己資本比率を3月末…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1124, pp.54-56, 2002-01-14
被引用文献数
1

今日は急なトラブル対応に追われ、気づいてみれば既に深夜を回っている。これだけ遅くなると、ビール片手にスポーツニュースを見て、野球の試合結果をチェックする帰宅後の楽しみも諦めるしかない。ところが、帰りのタクシーの中で携帯電話の文字ニュースを見てみると、ひいきの阪神が珍しく逆転サヨナラ勝ちを収めたとあるではないか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1333, pp.164-167, 2006-03-20

姉歯秀次元建築士による耐震強度偽装事件、あるいは防衛施設庁の発注工事を巡る建設会社の談合事件——。 相次ぐ事件の発覚で建設業界の信頼は地に落ちた。「カネのためなら何でもする」。社会不信の中、「正義を貫く」と言ってはばからない男が建設業界にいる。ジャスダック証券取引所上場の建設コンサルティング会社、明豊ファシリティワークス社長の坂田明だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1352, pp.42-45, 2006-07-31

世界市場で競争力を備えた「グローバルエクセレンス」になるために、2010年度に連結売上高営業利益率10%を目指す——。コスト削減などの立て直しを果たした中村体制を引き継ぐ大坪社長。成長に向け、「攻め」の戦略をどこまで打ち出せるかが問われている。 「世界で戦うための大きな枠組み作りは完結し、隊列の整備も進んだ」 7月7日に開いた就任会見。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1273, pp.55-57, 2005-01-03

会社の成長になくてはならない貢献をした幹部社員が、組織の変質を理由に職場を去った。 携帯電話の契約者数が伸び悩むボーダフォン(旧Jーフォン)。2004年12月、NTTドコモ前副社長からボーダフォン社長に転じた津田志郎氏は、就任会見で「J-フォン時代の『写メール』のような斬新な技術、サービスで先行する」と語った。 しかし、写メール開発の立役者は同社を去っていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1025, pp.84-88, 2000-01-24

1980年代後半、流行に敏感な若者たちが集まる場所と言えば、「ウオーターフロント」だった。東京湾沿いの臨海地区のことだ。ここにスポーツカーや外車で乗りつけて、深夜まで遊ぶ人々が急増していた。 88年7月、臨海地区に開業した複合商業施設「エムザ有明」は若者の支持を得た。ここのディスコに週末やってくる1000人近い男女は、夜遅くまでスポットライトの下で踊り続けた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1424, pp.78-80, 2008-01-14

今、「みくみくにしてあげる♪」という歌が、インターネットを中心にヒットしている。作詞作曲は「ika」という人物で、歌手は若い女性。といっても人間ではない。「初音ミク」という架空のキャラクターがコンピューターによる合成音声で歌っている。 このオリジナル曲が初めて公開されたのは2007年9月20日。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1605, pp.112-115, 2011-08-29

カメラを向けると、自然とポーズが出てくる。冷えたホッピーのグラスを持たせれば破顔一笑、テレビCMの俳優ばりの表情を見せる。 ホッピービバレッジ3代目社長の石渡美奈(43歳)は、にこやかに笑いながら、「カメラ写り」を冷徹に計算している。それが左の写真だ。違うカットでは、幾分おしとやかな表情もあった。だが、迷わずこの写真を指差す。
著者
五味 一男
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.856, pp.82-84, 1996-09-09

綿密な計算で番組を必ずヒットさせる打率10割のディレクター。視聴率競争でトップを走る日本テレビの牽引車的存在だ。毎分視聴率などデータをもとに番組をつくるテレビ界では珍しい理論派。クリエーターと呼ばれることを嫌い,「サービスのプロ」を自認する。子供から年寄りまで誰でも楽しめる分かりやすい番組づくりを追求する。マジカルバナナ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1660, pp.24-28, 2012-10-01

「嘘つき」「帰れ」――。9月19日、東京・新宿で開かれた民主党代表選の街頭演説会。野田佳彦首相が現地に到着するや、罵声が浴びせられた。 「財政がひどい状態になったのは誰の政権下だったのか」「原子力行政を推進した政権は誰だったんですか」。ムッとした表情のまま野田首相は自民党への批判で応じたが、ヤジは収まらなかった。