著者
植木 一範
出版者
明倫短期大学
雑誌
明倫歯科保健技工学雑誌 (ISSN:13440373)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.43-47, 2007-03

急激に情報化の進む現代社会において,パソコンや携帯電話などで,インターネットを活用し,膨大な情報量の中から,自らに有益な正しい情報を収集することが現代人には求められている.この公開講座では,特に,急にIT活用を迫られ,多くの情報活用の場において困惑している中高年を対象に現代情報化社会の特徴の解説と,基本的なインターネットの使い方,そしてインターネットやITを親しみやすく利用できるような活用術について実技教室を交えて紹介した.
著者
内田 杉彦
出版者
明倫短期大学
雑誌
明倫歯科保健技工学雑誌 (ISSN:13440373)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.45-52, 2008-03

古代エジプトの王妃は,王の妻であり母であるとされた女神ハトホルの役割を地上で演じ,王の持つ上下エジプトの女神の性格を分与されて王権を補完する役割を果たした.王妃はときに若年の王の摂政となり,男子による王位継承が困難な場合には女王となったが,王権の伸張や時代の趨勢に応じて王妃の権威は強まった.変則的な存在と言える第18王朝の女王ハトシェプストも,古代エジプトの王妃と王権との密接な関係の延長線上に位置すると言えるだろう.
著者
田端 恒雄
出版者
明倫短期大学
雑誌
明倫歯科保健技工学雑誌 (ISSN:13440373)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.67-68, 1998-03

年をとっても良い噛み合わせで食事できることは,健康と長寿にとってなによりも大切であり,ちゃんと噛めることはボケ防止にもなると言われている。シンポジウムでは,(1)噛めなくなると健康にどんな影響があるか,(2)歯がなくなるとどれほど噛めなくなるか,(3)入れ歯を入れるとどれほど噛めるようになるか,についてお話しした。
著者
伊藤 圭一
出版者
明倫短期大学
雑誌
明倫歯科保健技工学雑誌 (ISSN:13440373)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.42-44, 2005-03

義歯に対する患者さんの直接的な訴えは「よく咬めること」「見た目に自然であること」であり,その要因を満たすことが精神的な満足感につながると説明されている.今回は,「よく咬める」「見た目に自然」な義歯について,技工ステップの中から人工歯排列を中心に述べてみたい.さらに,本学歯科技工士学科専攻科生体技工専攻で実施している患者担当制による臨床技工実習の様子も紹介する.
著者
木暮 ミカ
出版者
明倫短期大学
雑誌
明倫歯科保健技工学雑誌 (ISSN:13440373)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.37-40, 2006-03

自分の歯を健康的な色と形にすることにより,笑顔を魅力的に改善する方策の検討を目的とし,特に顔面における健康的な色の調和という観点から総合的な色の調和を図るための歯科色彩調和論について解説した後,歯を審美的に治療するための治療法について,最新の歯科補綴物や昨年発表された暫間的な色調改善法である歯のマニキュア「ホワイト・コート^<TM>」の紹介と,顔面筋のストレッチによるいわゆるスマイルラインの改善法などを紹介した.
著者
木暮 ミカ 植木 一範 伊藤 圭一
出版者
明倫短期大学
雑誌
明倫歯科保健技工学雑誌 (ISSN:13440373)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.15-20, 2002-03
被引用文献数
8

歯型彫刻実習において,学生が製作した実習作品の形態を客観的に評価することを目的に,非接触3次元デジタイザを用いて計測した3次元データからコンピュータ画像を作成し,これを応用した新しい指導方法を試みた.その結果,本指導方法は視覚的に削合の過不足部位が明確に表示されるため,言葉だけの指導では十分に理解し得なかった学生が容易に納得することができた.
著者
新井 俊二
出版者
明倫短期大学
雑誌
明倫歯科保健技工学雑誌 (ISSN:13440373)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.74-79, 1999-03

介護担当者は科学的手順で個々の要介護者の抱えた課題を解決するための介護を効果的,効率的に行う必要がある。歯科口腔介護の担当者も同様で,そのための実施の手順は,「MDS-RAPs(CAPs)」の手法を基本としており,それは歯科口腔介護課題分析票(MDSに該当),課題分析票記入要綱,歯科口腔介護問題項目選定表,歯科口腔介護の内容(問題項目検討指針;RAPs(CAPs)に該当),歯科口腔介護サービス計画表,歯科口腔介護業務記録等の手引き書や定型表(プロトコール)を用いて一定の順序で行う。
著者
新井 俊二
出版者
明倫短期大学
雑誌
明倫歯科保健技工学雑誌 (ISSN:13440373)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.45-51, 1998-03
被引用文献数
1

高齢社会の進展とともに介護の重要性が叫ばれ,多様な介護が実施されているが,歯科医学の知識と技術を用いて行う歯科口腔介護が見落とされている。その原因は,歯科領域(口腔・顎・顔面領域)の機能や形態が,自立生活保持に重要な役割を果たしていることへの認識が不足していることと同時に,歯科口腔介護が散発的にしか行われていなかったことにあると考えられる。本文では,介護の視点から歯科領域の機能と形態の重要性と,明倫短期大学で行った歯科口腔介護実施内容,実施の手法についての概要を述べる。
著者
内田 杉彦
出版者
明倫短期大学
雑誌
明倫歯科保健技工学雑誌 (ISSN:13440373)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.60-66, 2000-03

古代エジプト人の生活はナイルの氾濫をはじめとする自然の恩恵に支えられたものであったが,エジプトの気候,風土,そして当時の生活環境は,人間の健康に悪影響を及ぼしさまざまな病気の原因になることもあった。このような病気に対し,呪術や宗教の影響を強く受けた当時の医術には限界があったが,特に外科医療の分野に見てとれる合理性は,後の西洋医術にも相通じるものだったと言えるであろう。