著者
植木 一範
出版者
明倫短期大学
雑誌
明倫歯科保健技工学雑誌 (ISSN:13440373)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.43-47, 2007-03

急激に情報化の進む現代社会において,パソコンや携帯電話などで,インターネットを活用し,膨大な情報量の中から,自らに有益な正しい情報を収集することが現代人には求められている.この公開講座では,特に,急にIT活用を迫られ,多くの情報活用の場において困惑している中高年を対象に現代情報化社会の特徴の解説と,基本的なインターネットの使い方,そしてインターネットやITを親しみやすく利用できるような活用術について実技教室を交えて紹介した.
著者
寺島 正二郎 佐藤 栄一 小竹 和夫 植木 一範 佐々木 聡
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム (ISSN:13487116)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.87-98, 2010 (Released:2017-02-15)
参考文献数
20
被引用文献数
1 2

本研究開発では頸髄損傷者や筋ジストロフィーなどの重度障害者のための操作・支援装置として, 残される随意機能の1つである舌の動作に着目して, 舌運動で操作可能なマウスピース型の操作装置の開発を行っている. 本稿では, 開発した口腔内リモートコントローラーの仕様を説明すると共に, その性能および操作性について評価を行った.  その結果, RFタグを用いることにより内蔵電源が不要なリモートコントローラーの開発に成功し, その通信特性として安定的な最大通信距離は大気中, 水中, 肉塊内共に110mm以上と良好な値を示した. また, 実利用時の通信特性を評価したところ, 頬脇にアンテナを設置した場合, 設計仕様を満たす十分な通信特性が得られており操作性も良好であった. さらに, 市販の電動車椅子を運転操作した結果, 安定した走行が可能であり, これらの結果から本システムの有効性と実利用の可能性を認めた.
著者
木暮 ミカ 植木 一範 伊藤 圭一
出版者
明倫短期大学
雑誌
明倫歯科保健技工学雑誌 (ISSN:13440373)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.15-20, 2002-03
被引用文献数
8

歯型彫刻実習において,学生が製作した実習作品の形態を客観的に評価することを目的に,非接触3次元デジタイザを用いて計測した3次元データからコンピュータ画像を作成し,これを応用した新しい指導方法を試みた.その結果,本指導方法は視覚的に削合の過不足部位が明確に表示されるため,言葉だけの指導では十分に理解し得なかった学生が容易に納得することができた.
著者
木暮 ミカ 河野 正司 飛田 滋 植木 一範 伊藤 圭一 大沼 誉英
出版者
明倫短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、従来の教員によるヒューリスティック評価と同程度に保ちつつ、評価の個人差やバラツキを排除した客観性の高い判定・評価が可能な実技実習自動評価システムを開発し、学生が各自のペースで効率的かつ確実に実技を習得できるようにすることを目的とする。平成22-23年度は、歯型彫刻の評価を「量的・解析的評価」と「感性評価」に分割し、前者を判別フィルタとサポートベクターマシン(Supportvectormachine:以下,SVM)による画像処理システムからの自動評価、後者を教員の目視による官能評価で判定し、この2つを統合する採点方法を考案した。これにより客観性の高い評価が得られると同〓に、SVMを用いることで従来のヒューリスティック評価に近い判定が可能となった。平成24年度は、この採点システムを試験的に本学の実習に導入し、目視評価法と実習成果物撮影評価装置による自動評価を同〓に行い、評価の妥当性、公平性、作業効率・満足度などの点で比較検討することで本システムの評価・改善を行ってきた。また必要に応じて歯科技工士学科長、実習を担当する准教授2名、講師1名、助教2名、CAD/CAM実習を担当する講師1名および日本歯科大学の教員1名の8名からなる評価委員会メンバーにより、本システムの有用性を検証した。