著者
今井 勇
出版者
筑波大学比較民俗研究会
雑誌
比較民俗研究 : for Asian folklore studies (ISSN:09157468)
巻号頁・発行日
no.18, pp.112-121, 2002-11-30

明治以降、日本は対外戦争での勝利により植民地を領有する国家となった。植民地の獲得は、日本に統治区域の一部でありながら異民族の居住する地域を支配しなけらばならないという問題を突きつけ、以後敗戦に至るまで、偽政者は異民族支配の問題に頭を悩ませ続けることになる。・・・
著者
相見 昌吾
出版者
筑波大学比較民俗研究会
雑誌
比較民俗研究 : for Asian folklore studies
巻号頁・発行日
no.19, pp.141-152, 2003-11-30

近代以後の国家は、ウェストファリア条約(1648・三十年戦争の後の講和条約)の結果誕生したもので、それを主権国家と呼ぶ。(この概念が定着するまで、約百年はかかっている。)主権国家は当然歴史的過程において出現した国家であり、①国家主権、②領土を中心とする領域、③永続的に生活する住民、④統治する政府、という四つの構成要素からなる。・・・