著者
大喜多 紀明
出版者
北海道言語研究会
雑誌
北海道言語文化研究 (ISSN:18826296)
巻号頁・発行日
no.13, pp.103-122, 2015

本稿では、宮崎駿の長編アニメーション映画『風の谷のナウシカ』と『天空の城ラピュタ』を題材としての構造分析を行った。なお、本稿における構造分析は、裏返しモデル(ミハイ・ポップが示したモデル)を援用する手法による。本稿での分析の結果、本稿でとりあげた二作品は、裏返しモデルを適用できる構造からなると解釈できる知見を得た。このことは、宮崎のアニメーション作品における構造上の共通性を論じるうえで有用な知見であると筆者は理解している。
著者
大喜多 紀明
出版者
北海道言語研究会
雑誌
北海道言語文化研究 (ISSN:18826296)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.103-122, 2015-03-30

本稿では、宮崎駿の長編アニメーション映画『風の谷のナウシカ』と『天空の城ラピュタ』を題材としての構造分析を行った。なお、本稿における構造分析は、裏返しモデル(ミハイ・ポップが示したモデル)を援用する手法による。本稿での分析の結果、本稿でとりあげた二作品は、裏返しモデルを適用できる構造からなると解釈できる知見を得た。このことは、宮崎のアニメーション作品における構造上の共通性を論じるうえで有用な知見であると筆者は理解している。
著者
大喜多 紀明
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2016, no.26, pp.518-528, 2016-01-01 (Released:2020-03-18)
参考文献数
12

近年,宮崎によるいくつかのアニメーション映画作品に裏返し構造が使用されていることが確認された.アニメ版『風の谷のナウシカ』は,合計6対の対応を持つ裏返し構造からなる[1].本稿では,宮崎駿がアニメーション映画を創作する際に駆使した表現技法を明らかにすることを目的とし,[1]で示されたアニメ版『風の谷のナウシカ』の裏返し構造に関する知見に基づき,アニメ版の原作に相当する漫画版『風の谷のナウシカ』との対比を行った.その結果,アニメ版の裏返し構造は,漫画版がアニメ化される際に生成されたものであることが確認できた.
著者
大喜多 紀明
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2019, no.29, pp.676-681, 2019-01-01 (Released:2020-01-24)
参考文献数
13

本稿では,明治以降,恣意的におこなわれた迷信打破が,迷信を排除する方向に世論を導いたのみならず,結句,日本人の心性を制限する方向へと導いた可能性があることを,迷信と述語論理の関連性の観点から論じた.
著者
大喜多 紀明
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.22, pp.147-158, 2012 (Released:2012-11-14)
参考文献数
9

本稿では,知里幸惠が編集・翻訳した『アイヌ神謡集』[1]に掲載されている13編のカムイユカㇻの内の5編をテキストとし,それらに見出される交差対句を紹介している.本稿における前提は,交差対句が,アイヌ民族における特徴的な修辞表現様式一つであるということである.本稿で紹介した交差対句の資料は,アイヌの生活文化を理解する際に有用な知見であると筆者は判断している.
著者
大喜多 紀明
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2019, no.29, pp.768-773, 2019-01-01 (Released:2020-01-24)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

ヨハネによる福音書には七つの「しるし」と呼ばれる七つの奇跡物語が配置されている.このことから当該福音書は「しるし福音書」と呼ばれてきた.七つの「しるし」は独立した小さな物語群であり,連続して配置されているわけではない.本稿では,かかる七つの「しるし」の構造的関連性を,裏返し構造の観点から検証した.
著者
大喜多 紀明
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2019, no.29, pp.15-21, 2019-01-01 (Released:2020-01-24)
参考文献数
37

裏返し構造は,異郷訪問譚にみとめられる構造であるとされてきた.しかし,近年,異郷訪問譚ではないにもかかわらず,裏返し構造が見いだされる事例が聖書テキストにおいて紹介されている.こうした裏返し構造の出現が聖書全般にみとめられる特徴か否かを検証するため,本稿では,新約聖書に収納されたテキストの一つである「ヤコブの手紙」の分析を,裏返し構造の観点から行った.
著者
大喜多 紀明
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2020, no.30, pp.353-357, 2020-01-01 (Released:2020-05-12)
参考文献数
15

ユダの手紙は,新約聖書に収納された巻の一つである.本稿では,ユダの手紙の構造を,裏返し構造をあてはめる観点から分析した.本稿の分析により,ユダの手紙は,合計5対の対応を持つ裏返し構造であることがわかった.
著者
大喜多 紀明
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究
巻号頁・発行日
vol.2021, no.31, pp.656-666, 2021

<p> 本稿では,大喜多(2013)におけるパターン②の形式を持つアイヌ口承「ハリギリで舟を作った男のウエペケレ」,「カニの話」,「この砂赤い赤い」を題材に,主語的対応と述語的対応,および,新たに,述語的対応の下位の概念である動詞的対応と修飾語的対応の観点による分析をおこなった.その結果,本稿で分析した全ての要素対が動詞的対応からなっていることが確認された.このことは,本稿の口承テキストにおいては,要素対を形成するにおいて,動詞が果たす役割が大きいことを意味している.</p>