著者
小山 伸樹
出版者
法政大学地理学会
雑誌
法政地理 (ISSN:09125728)
巻号頁・発行日
no.46, pp.39-42, 2014-03
著者
百瀬 友哉
出版者
法政大学地理学会
雑誌
法政地理 (ISSN:09125728)
巻号頁・発行日
no.53, pp.13-25, 2021-03

近年,首都圏の鉄道では,「慢性遅延」が大きな問題となっている。鉄道の遅延は慢性遅延と,突発的遅延に分類され,アンケートなどの結果から,慢性遅延は首都圏独自の問題であると明らかにした。それに伴い,首都圏のJRや大手私鉄では様々な対策を講じている。また,近年ではJR総武緩行線にて最も慢性遅延が発生している。本論では,JR総武緩行線の平井~浅草橋間にて統計をとり,関係者への聞き取り調査と,目視による調査を行った。その結果,「停車遅延」が大きな問題になっていることがわかった。そこで,秋葉原駅において追加調査を行い,その停車遅延が次々に隣の駅に伝搬していくことを明らかにした。
著者
細田 浩 山下 脩二 山本 隆太
出版者
法政大学地理学会
雑誌
法政地理 (ISSN:09125728)
巻号頁・発行日
no.48, pp.33-46, 2016-03

A.v.フンボルトの著書及びフンボルトに関する評論について検討し, 現代の地理学ないし科学におけるフンボルトの業績と, その意味を検討する. 取り上げた文献は「フンボルト自然の諸相」「新大陸赤道地方紀行」「経験論と地理学の思想」「コスモス」である. 考察した結果,フンボルトは近代科学の黎明期にあって, 天文学・地理学・植物学・岩石学・地球科学・社会学などさまざまな分野の緒を開いていること,そして経験論を経て最終的には宇宙全体の調和のある全体像の法則を探っていたと考えられる. 現代の総合的な生態系としての地球観からフンボルトの価値を再認識すべきであろうと考える.