著者
クリーガー ダニエル
出版者
県立長崎シーボルト大学
雑誌
県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要 (ISSN:13466372)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.141-150, 2003-12-20

本研究はデータを主導とし、主張の真実性の度合いを拡張することによって、話者がどのように誇張するかを検証する。データは主として自然な発言から収集されたものであるが, 話者の尺度上での推移が誇張の機能に応じた形で順序づけられ, その誇張の機能はある状況の強調と誤説明から成ることを示している。またデータは誇張機能の区別に加え, 誇張が専らある状況の質的または量的観点に適合し, その両観点が尺度に対して相似的に作用することを示す。
著者
箕輪 憲吾
出版者
県立長崎シーボルト大学
雑誌
県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要 (ISSN:13466372)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.67-74, 2001-12-20

The new rule of 25-point rally scoring system was adopted since 1999. The purpose of this study was to clarify the influence of the 25-point rally scoring system on reception, setting tactics and attack. Samples were taken to observe from 184 sets played in the 1999 Spring Kyushu League of Intercollegiate Women's Volleyball. Main findings were as follows : 1)It was clarified that the results of serve-reception, attack-reception and free-ball-reception influence the outcome of the game. 2)It was clarified that the results of setting tactics after serve-reception and combination attack with position changing by setter influence the outcome of the game. 3)It was clarified that the results of attack after serve-reception and attack after attack-reception influence the outcome of the game. 4)It was clarified that attack after serve-reception was the most important of all the attacks in the 25-point rally scoring system game.
著者
中村 登志哉
出版者
県立長崎シーボルト大学
雑誌
県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要 (ISSN:13466372)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.199-212, 2005-12-20

The triangular relationship between foreign and security policy, mass media and public opinion has increasingly drawn attention of scholars; Yet few research has been conducted in this regard. This study thus discusses Japanese foreign and security policy making process in the wake of the Gulf Crisis/War in 1990/91, in particular the miscarriage of the United Nations Peace Cooperation Bill. The study examines three issues: what did Japanese mass media consider newsworthy in the wake of the Gulf Crisis? In contrast, what did overseas media report on the matter? How did Japanese media influence public opinion as well as foreign and security policy making? Finally, it aims to identify the interrelationships between foreign and security policy making process, mass media in Japan and overseas and public opinion.
著者
河野 健一 KOHNO Kenichi
出版者
県立長崎シーボルト大学
雑誌
県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要 (ISSN:13466372)
巻号頁・発行日
no.2, 2001-12-20

国立情報学研究所により電子化
著者
松井 修視 MATSUI Shuji
出版者
県立長崎シーボルト大学
雑誌
県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要 (ISSN:13466372)
巻号頁・発行日
no.1, 2000-12-20

*この判例批評は、「大分県監査委員公文書一部非公開決定処分取消等請求事件[大分地裁平成11年5月31日判決(平成9年(行ウ)第20号、公文書一部非公開決定処分取消等請求事件・判例集未登載)]の提起するいくつかの問題点に対する意見書として、控訴人(本件第1審の原告)の要請を受けて、2000年3月17日付で福岡高等裁判所に提出したもの(甲第18号証)に、【事案の概要】と【判決要旨】を追加して、発表するものである。紙面の関係上、今回は前半部分を「『行政執行情報』と監査請求に係る公文書の公開(1)」として掲載する。*【事案の概要】、【判決の要旨】、【意見】の「1.大分県情報公開条例第9条7号の行政執行情報の解釈のあり方」まで本号。【意見】の「2.監査請求における審理過程の収集書類、聴取内容などの第9条7号該当性についての判断のあり方」以下、次号予定。*国立情報学研究所より電子化
著者
小長谷 英代
出版者
県立長崎シーボルト大学
雑誌
県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要 (ISSN:13466372)
巻号頁・発行日
no.4, pp.171-177, 2003

「伝統」(tradition)は米国のフォークロア研究で主要概念め一つを成してきたが, ポストモダン的視点において過去の民俗(folk)の表象に内省的議論が高まる1980年代以降, 「伝統」の意味について根本的な見直しがなされている。小論では民俗の概念と関連して「伝統」がかつてどう定義されてきたのかを明確にするため, 米国にフォークロア研究が確立していく19世紀末に遡ってその意味を探り, その後1960年代末の領域の転換期に至るまでの過程に, どう変遷してきたかを辿る。特に「民間伝承」(lore), 「正典」(canon), 「プロセス」(process), 文化(culture), パフォーマンス(performance)といった「伝統」の意味付けに強い影響力を及ぼしてきた研究者, ウィリアム・W・ニューウェル, フランシス・L・アトリー, ウィリアム・バスコム, ケネス・S・ゴールドスティン, アラン・ダンディス, リチャード・バウマン, ロジャー・D・エイブラハムズの論考に焦点を置き, それぞれの具体的な捉え方を探る。
著者
小長谷 英代
出版者
県立長崎シーボルト大学
雑誌
県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要 (ISSN:13466372)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.159-170, 2003-12-20

米国カリフォルニア南部の日系アメリカ人にとって, ロスアンジェルスのリトルトーキョーは19世紀末日本人移民一世がその地に生活の拠点を築いて以来, 日系人の社会, 文化, 経済の中心地であった。第二次世界大戦の日系人強制収容は, 余儀なく住民のリトルトーキョーからの立ち退きを強い, 戦前のコミュニティの生活を解体するが, 1960年代末以降, 公民権運動の高揚の中で, アフリカ系アメリカ人を始めとして, 少数派のエスニックグループがコミュニティの復興に立ち上がると, 日系アメリカ人の間でも三世の若い世代を中心にコミュニティの再建運動が始まった。小論では, 筆者のフィールドワークに基づいて, 戦後日系人が正月や餅つき等, 祝祭や食といった民俗伝統の復元, オーラルヒストリーの記録を通してリトルトーキョーを再建する過程を辿ることによつて, 日系人コミュニティを想像する場, 集合的記憶(collective memory)を表象する場, 国家的歴史に対して日系人の歴史を構築する場, としてのリトルトーキョーの位置づけと役割を探る。