著者
大下 知世 沖林 洋平
出版者
山口大学教育学部
雑誌
研究論叢. 第3部, 芸術・体育・教育・心理 (ISSN:02860597)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.71-79, 2011

本研究では、日本の子どもたちが異文化の中に入り異文化への適応を迫られた時、適切に異文化に参入していく方法を探るため、レイヴとウェンガー(1993)による「正統的周辺参加(Legitimate Peripheral Participation:LPP)」の理論に注目した。この理論は、ある共同体に参加し、その共同体での実践を通して共同体の一員となることを目指すものである。この理論における共同体は、異文化参入の場合の異文化であると考えることができる。そこで、箕浦(1986)による、日本からアメリカに行った子どもの、アメリカの文化への適応過程や適応の要因についての研究で用いられた事例をもとに、異文化参入において正統的周辺参加がどのような役割を果たしているかについて考察を行う。The present study investigated the best methods of adjusting different cultures for Japanese children in another country. Then, I gave attention to the method "Legitimate Peripheral Participation (LPP)" (Lave and Wenger,1993). This methods aimed to a member of one community to participate in the community's participation. The community in the LPP applied the cultures areas on entering different cultures. Therefore, I considered the role of LPP on entering different cultures with examples in the study process and factors when Japanese children adjust to American culture (Minoura,1986).
著者
秋山 未来 河野 俊貞 塩田 正俊
出版者
山口大学教育学部
雑誌
研究論叢. 第3部, 芸術・体育・教育・心理 (ISSN:02860597)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.141-152, 2009

本研究では、BCAA摂取が長時間の運動中の血中アンモニア濃度に及ぼす影響について、また、アンモニア濃度の上昇が運動中および回復期の疲労にどのようね影響を及ぼすのかについて検討した。結果は以下に示す通りである。1.血中アンモニア濃度は、BCAA摂取条件においてプラセボ摂取条件よりも有意に高い値(p<0.05)を示し、運動前値からの変化率(%)でも運動中60分および90分において有意に高値を示した。2.運動中のRPEは両摂取条件間ともほとんど変化せず一定であった。また、CWTの所要時間および誤答数においても、摂取条件間および時間経過による有意な差は見られなかった。以上のことより、BCAA摂取条件では、長時間の運動中の血中アンモニア濃度が有意に増加することが示唆された。しかし、血中アンモニア濃度の上昇と疲労との関係は明らかにならなかった。
著者
IKEDA Masahiro KOSUGI E. Koji
出版者
山口大学教育学部
雑誌
研究論叢. 第3部, 芸術・体育・教育・心理 (ISSN:02860597)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.123-130, 2011

The purpose of this study was to inspect how the factor structure of punishment feelings differs, depending on the perpetrator of a crime (i.e., whether the person is a juvenile or an adult) and the difference in feelings between varying generations. A factor analysis of data obtained from approximately 2,000 people, ranging in age from 10 years through to over 60 years supported that four factors model for feelings on adult crime, and three factors model for feelings on juvenile delinquency. In addition, it was shown that the factor structure of punishment feelings varied greatly, according to generation.