著者
川口 英俊 野田 五十樹
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.391-392, 2016-03-10

マルチエージェント社会シミュレーションにおけるデータ同化の可能性を評価する枠組みを提案し、実験により効果を確認した。社会シミュレーションのモデルは物理分野と比べて未成熟であり、そもそもデータ同化が出来るかが分からないという問題がある。そのため、データ同化の設定とそれに内包する観測データの条件や性質を調べることは重要である。提案手法は2段階ある。1つ目のステップは設定したデータ同化のパラメータ推定精度を測定する。2つ目のステップではその推定したパラメータでどの程度シミュレーションの再現性を得られるかを仮想的に評価する。抽象的な社会シミュレーションにて実験を行い、提案手法の有効性を検証した。
著者
照井 実咲 富澤 浩樹 市川 尚 阿部 昭博
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.749-750, 2016-03-10

東日本大震災から4年が経過した現在、震災の記憶の風化が懸念され始めている。被災した県の図書館では資料収集などの取り組みが行われており、資料の継続的な利用と持続可能な資料の収集を促すための取り組みが求められている。岩手県立図書館では、2011年より「震災関連資料コーナー」を公開しているが、利用者からは、資料を検索するキーワードが思いつかないという声が多数あがっている。そこで、本研究では、震災資料のスムーズな検索が可能となるよう検索支援機能の開発を行った。
著者
神 展彦 芳賀 直樹 藤代 一成
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.443-444, 2016-03-10

グルーヴとは,演奏における音のうねり,リズムのノリや一体感などを表す音楽特徴の一つである.グルーヴを習得することは多くの時間と経験が必要であり,初心者にとって種々のグルーヴの違いを聴き分けることは難しい.また,グルーヴの分析に関する研究は多々存在するが,いずれの研究もユーザの音楽知識が必要で直感的な結果の読み取りが困難である.グルーヴの差異や特徴を図形としてインタラクティブに描画することで,直感的にグルーヴを捉えることが可能なる.本研究では,入力されたMIDIを,マルチスレッド処理を用いてインタラクティブに図形に変換し,音楽知識の乏しいユーザでもグルーヴの習得に有用である,直感的なリズムを可視化することを目的とする.