著者
橋本 山河 永井 由佳里
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.173-174, 2016-03-10

TwitterなどのSocial Networking Service(SNS)へ投稿した内容に誹謗中傷が集まる炎上に対し、機械学習を行い将来の炎上を防ぐシステムが提案されている.提案されているシステムではSNSへの投稿文を対象に機械学習が行われている.Twitterへ投稿できるコンテンツは文章だけではなく画像も投稿することができ、画像付きの投稿が炎上する事例もある.画像の監視を、システムによって行うことは困難と言われている。当研究では、炎上を防ぐシステムに、画像を用いるために炎上画像の分類と検証を行った.
著者
高田 晋太郎 長坂 晃朗
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.51-52, 2016-03-10

手首に常時装着されるリストバンド型ウェアラブル端末の普及が見込まれている。ウェアラブル端末は、装着者が本人であることを証明するIDの発信機として使用できることから、金融決済や入場管理などへの活用が期待されている。本活用方法の実現には、なりすまし使用を防ぐため、端末の認証者が本人であることに加えて、本人が確かに装着していることも担保する枠組みが必要となる。本研究では、端末の装着部位と同一の身体部位である手首の血管パターンによる生体認証に着目し、認証者と装着者が同一であることを担保するとともに、装着動作と認証過程を一体化しユーザの使い勝手も損なわないリストバンド型端末向け本人認証技術を提案する。
著者
宮城 圭介 木村 堅一 中里 収
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.525-526, 2016-03-10

将来、ヒューマンインターフェイスが進化し、音声言語での人と機械がコミュニケーションを行うことが一般的になると考えられる。その際に問題となるのは、相手に合わせて変化させる話し方である。本研究では音声インターフェイスとして話し手が発する音声の印象が聞き手への需要に影響を与えると位置付ける。本研究では、男女、モノローグ(1人発話)、ダイアローグ(2人対話)の要素を盛り込んだ12音声を17名の評価者へランダムで聞かせ、話し方の印象を23の形容詞対を用いて評価する実験を行った。形容詞対と評価者、音声のタイプを条件として、因子分析による比較を行った。この結果から音声インターフェイスの話し方を考察する。
著者
早川 雄登 藤代 一成
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.185-186, 2016-03-10

流体シミュレーションでは,流体の写実性とともに可制御性も重要である.アニメーション制作では,流体の非写実的な表現が必要となる場合も多く,流体らしさを維持しながら,期待通りに流体形状を制御しなければならない.また,流体シミュレーションの知識がなければ,パラメータの感度を理解することも容易ではない.そこで本研究は,流体シミュレーションに用いるパラメータを特定のモーションデータに対応させた直接操作により,流体形状を直感的に制御することを試みる.
著者
平 俊介 高須 航 山田 智隆 武居 直樹 西倉 祐太 石川 貴之 細井 理央 安田 昂樹 高橋 和司 齋藤 孝道
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.601-602, 2016-03-10

JavaScriptを用いることで利用者のキー入力を秘密裏に採取する,所謂JavaScriptキーロガーがある.Webサイトの改ざんに伴うスクリプト挿入攻撃は数多く報告されており,攻撃者によりJavaScriptキーロガーが挿入された場合,利用者が認証に用いるIDやパスワードのパターンを採取されてしまうので,Webサイト運営者のみならず,利用者側でも対策を行うことが望ましい.本論文では,ブラウザ側での対策として,アクセスしたWebサイト上のHTMLやJavaScriptの解析,及び,疑わしいリクエストを特定し,JavaScriptキーロガーの検知を行うブラウザ拡張機能の提案及び実装を行う.
著者
藤田 佳奈 長名 優子
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.453-454, 2016-03-10

本研究では、遺伝的アルゴリズムを用いた合唱パートの生成を提案する。提案システムでは、与えられたメロディに対して、和声のルールを考慮してバスパートの生成を行う。続いて、メロディと生成されたバスパートを考慮して、遺伝的アルゴリズムを用いてアルトパートの生成を行う。
著者
松原 聖人 林 耕平 光本 大記 濱田 康弘 小野 順貴 嵯峨山 茂樹
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.535-536, 2016-03-10

入力音声をケプストラム分析し、それによって取得した情報を基本周波数に関して操作したあと、パワースペクトルを経由して位相復元を用いて音声波形に戻すことによって、ピッチ変更などの変化を入力音声に与える。ケプストラムドメインで音声を加工することと、それを位相復元で音声波形領域に戻して可聴とすることの組み合わせによる音声加工法の提案である。
著者
齋藤 崇雅 粟田 大樹 増原 孝昭 芳賀 博英
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.397-398, 2016-03-10

プログラムスライシングはプログラムの依存関係を解析する技術であり,ソフトウェアテスト,デバッグ,プログラム理解,コード最適化など,広範囲に応用されている技術である.また,LLVMは任意のプログラム言語に対応可能なコンパイル基盤であり,LLVM IRは特定のプログラミング言語とCPUアーキテクチャに依存しない中間表現である.本研究では,より多くのプログラミング言語に対応したプログラムスライスを求めるツールを実現するため,LLVM IRを対象としたプログラムスライシングツールを実装した.
著者
中條 早織 豊田 裕也 北原 鉄朗
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.591-592, 2016-03-10

演劇は様々な芸術的表現が組み合わさり作られるものである。舞台によって演出プランや役者の動き方は変化する。しかし本番の舞台で練習することはあまりできず、多くの場合本番の直前のみになってしまうのが現状である。さらに初心者にとって舞台全体を頭の中でイメージすることや、スタッフ全員でそのイメージを共有することは容易ではない。そこで本研究では演劇初心者へ舞台づくりの支援となる Android 端末を用いた Unity3D アプリケーションによるシステムを提案する。本アプリケーションを使用することでよりよい演出プランが生まれたり、スタッフ全員での演出との意図を合わせやすくなり、より一体感のある舞台の完成が期待できる。
著者
宮木 洋 新津 善弘
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.401-402, 2016-03-10

近年,視覚障がい者がスマートフォンを使用しながら歩いている人と接触や衝突する事故が増加しており,事故を未然に防ぐための電子白杖の研究が始まっている. 接触や衝突事故を防止するため,本研究では視覚障がい者側ではなく、ながら歩きをしている人に視覚障がい者を認知してもらうことにより,視覚障がい者の歩行支援につなげることを目的とする. 提案手法では,ながら歩きユーザと視覚障がい者との衝突の緊急度に応じ,ながら歩きユーザに接近の通知を行う.接近の通知においては,視覚障がい者からのBeaconの電波強度を計測し,視覚障がい者とながら歩きユーザ間の距離を算出すると共に,ながら歩きユーザの接近速度を計測する.
著者
浜中 雅俊 塩見 英樹
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.279-280, 2016-03-10

ドローン(無人航空機)は飛行中に常にプロペラを回転させ続けているため,飛行する経路に応じて,消費エネルギーが変わってくる.そこで本稿では,ドローンを高燃費(電費)で飛行させるための交通網を設計する手法について述べる.
著者
硲野 継 伊藤 祥一 藤澤 義範
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.699-700, 2016-03-10

手話は聴覚に障害を持った人々にとって重要なコミュニケーション手段である. しかし, 特別支援学校において, 手話を習得するためには教員による手本が必要であるため, 自主的に学習することが難しいという現状がある. そこで本研究では,コンピュータシステムを用いることによって手話の自主学習を支援し, 手話の学習効率の向上を図る. 本研究では手話の中でも指文字に注目し, 指文字を学習するためのシステムを開発する. 指文字には手の動作を伴う表現があり, 二次元的な図のみでは理解することが困難である. そのため, 本研究では手の形をした3Dモデルを手本とし, 拡張現実技術を用いて直感的な理解を促す.
著者
佐藤 俊樹 高野 祐一 宮代 隆平
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.57-58, 2016-03-10

本研究では,逐次ロジットモデルの変数選択問題を考える.変数選択とは,候補となる説明変数の集合から,有用な部分集合を選択することである.この問題に対してTanaka and Nakagawa (2014) は,ロジスティック損失関数を二次近似し混合整数二次最適化問題として定式化して解く方法を提案した.しかし,この手法は近似の誤差が大きく,良い変数集合を選ぶことは難しい.そこで本研究では情報量規準に基づく変数選択問題に対して,ロジスティック損失関数を区分線形近似し混合整数線形最適化問題として定式化する手法を提案する.また,二次近似を用いた変数選択手法と性能を比較する数値実験を実施し,提案手法の有効性を検証する.
著者
齊藤 令 寺田 実
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.539-540, 2016-03-10

近年, 興味があるが今必要のない情報の一例であるネタバレ情報がTwitterを始めとしたSNS内で目につきやすい環境になっている. 録画放送等でリアルタイムより遅れて楽しむユーザにとってネタバレ情報は脅威である. 本報告では, スポーツやゲーム等の試合に関するネタバレ情報をTwitter上の実況ツイートに含まれるネタバレツイートで特定する手法を提案する. 提案手法では, Twitter上の実況ツイート群から特徴語を単語出現頻度で抽出し, 特徴語辞書を作成する. この辞書を用いてサポートベクトルマシンによる機械学習を行い, ネタバレツイートの特定を試みる. Twitter上のプロ野球に関する実況ツイートを使用し, ネタバレツイートの推定の実験を行い, 提案手法の有効性を検証した.
著者
末吉 春一 佐藤 喬
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.897-898, 2016-03-10

ビジュアルプログラミング言語は文法エラーが発生しないよう設計されている。このため、ビジュアルプログラミング言語はプログラミング初学者の入門教育に適している。実社会ではテキストベースのプログラミング言語が主流となっているため、プログラマにはテキストベースのプログラミング言語の学習が必須である。しかし、ビジュアルプログラミング言語の学習からテキストベースのプログラミング言語の学習への移行手段が少ないため、初学者はテキストベースのプログラミング言語を一から学習しなくてはならない。この問題を解決するために、本研究ではビジュアルプログラミング言語の学習からテキストベースのプログラミング言語の学習への移行を支援するシステムを開発した。
著者
山口 莉奈 正田 悠 鈴木 紀子 阪田 真己子
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.913-914, 2016-03-10

山口・正田・鈴木・阪田(2015)は、平成20年3月に告示された新中学校学習指導要領保健体育における「ダンス」単元の必修化に伴って、現職教員が授業実施に対する不安を抱いており、その不安が大きく分けて5つの項目から構成されることを示した(例えば「生徒に対する不安」、「指導法に対する不安」など)。本研究では、この5項目をもとに、現職教員の不安を定量化するためのダンス指導不安評価尺度を作成するとともに、ダンス指導不安を抱えて研修会を受講した現職教員が持つ不安がいかなる特徴を持つのかを探究した。これにより、ダンス指導不安を引き起こす具体的な要因を特定し、それに対する有効な解決策の提案が可能となると考えられる。
著者
沖 拓弥
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.5-6, 2016-03-10

東日本大震災時,首都圏では,地震による直接的な被害は軽微であったにもかかわらず,徒歩帰宅者や交通機関の運行再開を待つ人々によって,主要道路や一時滞在施設,鉄道ターミナル駅等は大きく混雑した。この反省を生かし,大地震時に生じる混雑の抑制策について検討することは,将来の首都直下地震や南海トラフ地震に備える上で重要である。しかし,東日本大震災時に,いつ,どこで,どの程度の混雑が生じたかを具体的に示している既往研究やデータは少ない。本稿では,東日本大震災時における首都圏の混雑状況に関するtweet(混雑ツイート)から,共起する地名・固有名詞・ジオタグ情報・時系列情報等を抽出し,混雑ツイートの頻度や時空間的特徴について基礎的な分析を行う。さらに,平常時の混雑ツイートとの比較や,他の入手可能なデータを用いた検証も試みる。
著者
藤浪 将 眞下 達 吉瀬 謙二
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.117-118, 2016-03-10

教育,研究用プロセッサは中身がわかりやすいことが重要である.自由に使えるオープンな命令セットとして,RISC-Vがある.しかし,RISC-Vのインオーダ実行プロセッサであるRocket Coreは教育用でありながら,Chiselといわれる独自の言語で記述されており,可読性が低く,改良しにくいという欠点がある.一方,オープンソースのアウトオブオーダ実行プロセッサはまだ数が少なく,教育,研究ともに需要があると考えられる.そこで我々は,FPGA上で動作する,RISC-Vを用いたアウトオブオーダ実行のプロセッサを一般的なVerilog HDLで開発する.
著者
濱 翔平 平井 諒 高橋 城志 山田 浩貴 尾形 哲也 菅野 重樹 金 天海
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.367-368, 2016-03-10

力学系学習木により効率的な動作学習法を確立することを目的として,力学系学習木の持つ階層性を活用した入力ベクトル決定法を提案する.実験では,力学系学習木に柔軟ロボットアームの軌道学習をさせる際に,手先座標に対する影響度の大きさを考慮して入力ベクトルを構成することで,影響度を考慮しない学習法よりも高速に学習できることが分かった.
著者
斎藤 耕一
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.65-66, 2016-03-10

都市部の地域住民の生活様式は多様化し,また,近隣との繋がりを持っている人は少ない.このため,繋がりの少ない地域住民のリスクの情報の共有化により,より具体的な地域住民の自助,共助1)の防災対策を提供する.本研究では,地域住民のリスク情報共有化過程での複雑な意識のモデル化の問題を取りあげる.一人の住民を合理的意志決定者として捉え,住民の防災の自由意見データに基づいて様々な意見をくみ取ることのできる自主防災組織の新たなエージャントモデルの構築の第一歩として,自主防災活動に関する地域住民の意志決定がどのようになっているかをアンケートの自由意見から解明する.