著者
堀江 勇太 比田井 洋史 松坂 壮太 千葉 明 森田 昇
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.535-536, 2015-08-20 (Released:2016-02-20)

旋削加工において,負のアプローチ角を採用すると,切込み量の増加につれて背分力が小さくなる.これを利用して背分力を抑制し,高精度な微細軸を加工する方法が提案されている.本研究では,背分力抑制による形状精度の向上の可能性を検討した.汎用旋盤を用いて,送り量等を変更して旋削を行い,切削抵抗を測定した.それにより,送り量がある範囲の場合において背分力が抑制できることを示した.
著者
三橋 允 飯塚 博幸 山本 雅人
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.755-756, 2015-08-20 (Released:2016-02-20)

ゲーム木探索の中でもランダムなシミュレーションを繰り返すことで近似的な評価値を得るモンテカルロ木探索法と呼ばれる手法が存在する。しかしランダム性故に現実にはまず起こり得ないシミュレーション結果も評価に含まれてしまうことがあるため、数手に渡り正確な読みが必要となる局面は苦手とされている。そこでシミュレーション結果(報酬)をミニマックス的に伝搬することで、末端の情報を活用し評価精度の向上を目指す。
著者
山崎 美稀
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.647-652, 2015 (Released:2016-02-20)

競争に勝つ製品開発および製造のためには, 飛躍的な性能向上を図る必要があり、マルチスケールにおける評価手法を取り入れ、構造物に生じる現象を正確に把握することが重要である。物体内部の微細な組織やき裂などにおける現象把握は顕微鏡により,局部的な領域において現象を観察・分析することで可能となる。また,物体内粒子あるいは原子単位の視的な領域における挙動は分子動力学・量子力学に基づくシミュレーションを実施することで可能となる。しかし,このナノスケールにおけるシミュレーションは非常に小さいスケールでの挙動であり,マクロスケールにおける製品設計に直接適用することは困難である。従って,微視的なモデリングと巨視的なモデリングの間の膨大な差分を処理するために,これらを連結し解析・評価するマルチスケールにおける評価手法が必要である。本講演では樹脂モールド構造における界面強度評価に対して,ナノからマクロスケールまでを考慮することで界面強度に影響を及ぼす因子を明らかにすることで提案できた樹脂脂モールド構造における界面の接着強度の評価および予測手法を紹介する。また,マルチスケールを考慮した樹脂・金属または樹脂・セラミクスの界面設計を行うことにより界面の接着強度が大幅に向上でき、絶縁性能の確保などを通して電力機器の高信頼性を達成した事例を紹介する。
著者
梅津 信幸 清水 勲 鵜野 克宏
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.281-282, 2015-08-20 (Released:2016-02-20)

画像処理による欠陥検出に適用可能な、画像間の回転角を高速に推定する手法を提案する。フーリエ変換後のスペクトルはシフト不変性を持ち、平行移動と回転を含む場合でもスペクトルの一部を用いて回転角が高速に推定できる。実際のプリント基板の画像に対する実験の結果から、提案手法は精度と処理時間の両面で実用上十分な性能を持つことを示す。
著者
安齋 正博
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.143-146, 2015 (Released:2016-02-20)

本報では,JIMTOF2014などの情報を参考に,ミーリングによる金型加工の技術動向を診て,金型加工技術はいかにあるべきかについて私見を述べる.具体的には、金型製造技術,金型形状加工の選び方,ミーリング加工の最適条件を決めるには,マシニングセンタによる金型形状加工,工具,金属光複合加工技術などについて言及する.