著者
中村 雅子
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2019年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.276-279, 2019-08-31 (Released:2019-08-30)

国内のクラウドファンディングサイト・ユーザを対象に2018年5月に実施したオンライン調査のデータをもとにユーザ行動を分析・類型化した。①複数サイトにまたがる利用、②提案と支援の両方でのサイト利用、③利用サイトや、提案・支援テーマ等による提案の成功率の違い、④支援者層(友人・知人、活動中に知り合った人、未知の人)の比率、⑤ユーザのクラウドファンディングに対する態度・判断基準 など、特定サイトでの調査データやログでは把握できないユーザ側からみた多面的な行動を明らかにした。
著者
斉藤 武史
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2019年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.77-80, 2019-08-31 (Released:2019-08-30)

インターネットを介した消費者による情報収集が一般化し、そのメディアとしての存在感は日々高まっている。2019年2月に電通より公表された、「2018年(平成30年)日本の広告費」によると、インターネット広告費が地上波TV広告費と、肩を並べる水準を示している。反面、インターネットの接触情報と、実際の購買行動を包括的に結び付けるのは難しく、一連の広告施策において、効率的な活用はできていない。弊社では同一と定義されたモニタの、インターネットアクセスログと購買ログを収集している。インターネットの接触情報と、実際の購買行動を包括的に結び付けることで、一連の広告施策に活用できる仕組みを構築できないか検討した。
著者
石井 充
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2019年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.261-264, 2019-08-31 (Released:2019-08-30)

現在のIT関連ビジネスにおいては、ネットワーク外部性が大きな効果を有する事例が多数みられる。それらの現象を理解するため、エージェントモデルによる解析が進んでいる。最も簡単なイジング型のモデルでは、解析的な計算が可能であり、2次相転移現象が存在し、パラメータによって巨視的な量が定性的に大きく変化することが知られている。しかしながら、格子状にエージェントを並べたイジング型のモデルは現実を必ずしも的確に表現しておらず、スケールフリーネットワークの方がより適切であることが知られている。本発表では、スケールフリーネットワークにおける相転移現象と市場における成長曲線との関係を数値的に調査した結果を報告する。
著者
八坂 和吏 大方 優子 吉田 健一郎 鈴木 美緒 小竹 輝幸 見持 武志 藤田 有佑
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2019年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.145-148, 2019-08-31 (Released:2019-08-30)

本研究では、写真つきSNS投稿データを活用し、旅行者の行動や意識を分析することの有効性と利用可能性について論じたものである。「インスタ映え」という言葉が流行したように、近年旅行者は自らの旅行体験の写真をSNS上に投稿する傾向がある。ここでは事例として、現在日本において多くの自治体が政策として取り組むようになってきたサイクルツーリズムをとりあげ、自転車を活用した旅行者がSNS上に投稿した写真をもとに、彼らの行動や意識を分析し、マネジメントに活用するための知見を導出した。
著者
河又 裕士 张 晓泉 秋山 英三
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2019年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.117-120, 2019-08-31 (Released:2019-08-30)

代表的なWeb広告に検索連動型広告がある。検索連動型広告の掲載順位は主に、キーワードに対する一般化第二価格オークションで決まる。Zhang & Feng (2011)は、現実の検索連動型広告市場において、広告主らの入札額が鋸(ノコギリ)歯状の循環的な変動をする場合があることを発見している。更に彼らは、2人の広告主の競争を数理モデル化することで、鋸歯状の循環的変動の発生機構を説明している。本研究では、鋸歯状以外にも様々なタイプの循環的変動が現実に現れることを実データから示す。また、これら様々なタイプの循環的変動の発生機構を、多人数(3人以上)の広告主の競争を仮定した数理モデルで説明できることを示す。
著者
礒部 大
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2019年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.181-184, 2019-08-31 (Released:2019-08-30)

民俗学の宮本常一は、我が国の市井の人々の生活を詳細に調査した結果を残している。一般に我が国の伝統的な組織的意思決定と言えば、稟議書制度、“根回し”と思われている。しかし、宮本常一の残した記録の中には、稟議書制度、“根回し”とも、H.A.サイモンが提唱した意思決定方法とも異なる組織的意思決定の方法が存在する。その組織的意思決定方法は、結論に対するステークホルダーの高い合意が期待できる特異なものであるため、今日の立場からも見直す価値がある。そのため、この組織的意思決定方法を詳細に検討するためにマルチエージェントシミュレーションでモデルを構築する必要がある。本研究ではモデル構築の前段階のモデル設計の結果を報告する。