著者
鈴木 俊也
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.117-126, 2021-12-31 (Released:2022-02-02)
参考文献数
48

電子ジャーナルやプレプリントサーバーなど,学術情報流通に係る技術の発展により,学術論文の出版数は,毎年増加しており,学術情報の洪水の中で,研究者や臨床家は,見逃せない論文を探すことが難しくなっている。獨協医科大学図書館は,教職員の学術成果へのアクセスの向上と研究と臨床活動を支援するため,世界中の研究者による生物学・医学領域論文の評価とレビューが参照可能なサービスFaculty Opinions(旧F1000Prime)の機関購読を,2020年度より開始した。本稿では,本学におけるFaculty Opinions導入までの背景,導入後の利用動態について報告し,医学・薬学系の高等教育機関でのFaculty Opinionsを利用するメリットと活用術について論じる。
著者
坂本 里栄
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.96-101, 2022-12-31 (Released:2023-01-27)
参考文献数
10

2022年6月に開催された株式会社サンメディア主催の学術情報ソリューションセミナー2022において,電子リソース管理について事例報告を行った。本稿では,同セミナーでの報告内容をもとに,西南学院大学での電子リソース管理の現状を紹介するとともに,電子リソースの担当者が抱える課題に触れる。
著者
隍 美佐子
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.15-18, 1996-01-31 (Released:2011-09-21)
参考文献数
5
被引用文献数
1

The occurrence of amendments to literature was investigated in overseas monthly journals. Four retractions and 316 errors in the literature were recorded in 102 of the 150 journals investigated. About 70% of the amendments were published within a half year of the date of the error. The word “erratum” was almost exclusively used for the expression of errors. Those results were compared with the case of the MEDLINE database.
著者
生長 幸之助
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.182-187, 2020-10-31 (Released:2022-04-13)
参考文献数
19

現代におけるプレプリント投稿とは,査読前論文をインターネット上に公開する学術出版形態を指す。現行査読システムが内包する諸問題の解決や,オープンサイエンス潮流の後押し,コロナ禍における成果共有の迅速化などから,昨今,特に大きな注目を集めている。ChemRxiv(ケムアーカイブ)は,2017年に運用が開始された化学系プレプリントサーバである。2019年には日本化学会も運営サポートに関わり,我が国の化学分野でもプレプリント活用の活発化が期待される。本稿ではプレプリントの概論を紹介したのち,化学領域におけるプレプリント時代の学術出版スタイルについて論じていく。
著者
時実 象一
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.115-120, 2020-07-30 (Released:2022-04-09)
参考文献数
18

学術情報分野で用いられる永続的識別子(Perpetual Identifier : PID)は,ある対象物に固有で,かつ永続的な識別子である。よく知られている識別子は研究論文を識別するDOIで,ウェブの発展,電子ジャーナルの発展とともに利用が広がり,学術情報に欠かせないものとなった。DOIは研究論文だけでなく,研究データや研究助成プロジェクトなどにも使われるようになっている。本稿前編では,このDOIに加え,研究者を識別するORCID,大学など研究機関を識別するRORについて解説する。
著者
児玉 閲
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.38-42, 2020-01-31 (Released:2022-03-03)

資料電子化進展の影響を受けて,医学図書館のあり方が変わってきている。それは統計をみれば明らかで,入館者数,貸出数,ILL依頼数,印刷版図書受入数,印刷版雑誌購読数,製本雑誌登録数が減少する一方,サービス対象者,電子ジャーナル契約タイトル数は増加していた。医学図書館の職員数も減少しているが,これは業務の変化に符合した結果と思われる。医学図書館はこれまでの業務に固執せず,新しい役割を果たすことが望まれる。東邦大学医学メディアセンターでは,このような状況を考慮し,主軸業務を図書管理型から利用者支援型へシフトすることに取り組み始めた。本稿では,新たに立ち上げたヘルプデスクの概要,実績,課題を紹介する。
著者
小林 心
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.194-197, 2020-10-31 (Released:2022-04-13)

クリエイティブ・コモンズ(CC)は,米国で始まった,文章,音楽,写真,動画などの作品の自由な利用を促進するライセンス運動である。CCは,その目的を達成するため,主に「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」(CCライセンス)と「CC0」の2種類のツールを提供している。CCライセンスは,作品の作者が,著作権等を保持しつつ,他人に作品の自由な利用を許諾するためのツールである。一方,CC0は,作者が著作権等を放棄することにより,その作品の完全な自由利用を実現するツールである。本稿では,CCが学術論文のオープンアクセス化で重要な役割を果たしていることを述べるとともに,オープンアクセスとCCとの関係において,よくある質問とその回答例も解説した。
著者
小河 邦雄
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.287-298, 2006-10-31 (Released:2011-09-21)
参考文献数
7
被引用文献数
1

PubMedは医学関連文献を無料で検索できるため, 企業の研究所においても使用する人は多い。しかし, その特徴を理解して使うべきであり, セキュリティーの面にも注意する必要がある。今回, PubMedの主な情報源であるMEDLINEを薬学関連の調査で定評のあるEMBASEと比較することにより, 収録雑誌や索引の違いによって, 大きく検索される件数が異なることを確認した。また, PubMedの検索システムや位置づけなどを考察することにより, 企業の研究部門として, どのように対応していくかを述べる。

1 0 0 0 OA T.USER STUDY概論

著者
津田 良成
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.43-57,42, 1970-03-15 (Released:2011-03-18)
参考文献数
48
著者
川田 恒康
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.395-399, 1999-10-31 (Released:2011-09-21)
参考文献数
13
被引用文献数
1
著者
小山 政子
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.15-21, 2008

財団法人日本医薬情報センター (JAPIC) 附属図書館では1997年に図書館システムを導入し, 2005年12月より所蔵情報, 新着情報などを「図書館検索メニュー」として公開しています。また, 2006年9月には, 医学・薬学関係の学会・地方会などの開催予定情報を収載した「医学・薬学関連学会開催情報検索」を追加公開しました。今回はJAPICのホームページの中から, 附属図書館が管理している上記のサイトについて, 公開にいたるまでの経緯とその内容について紹介させていただきます。医療関係者の皆様の日常業務にご活用いただければ幸いです。