著者
上城 憲司 白石 浩 堀川 晃義 納戸 美佐子 谷川 良博 菅沼 一平
出版者
西九州大学
雑誌
西九州リハビリテーション研究 (ISSN:18825761)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.21-27, 2008

本研究の目的は,重度認知症患者デイケアにおける作業療法士協会版「認知症アセスメント」の有用性を検討するものである。認知症高齢者および主家族介護者,各50組を対象に調査を実施した。その結果,「認知症アセスメント」における軽度群,重度群の2群間の比較において,Mini Mental State Examination, Clinical Dementia Rating,見守り度評価に有意差が認められた(p<0.01)。しかしながら,Zarit Caregiver Burden Interview (以下ZBI)やデイケア参加期間に有意差は認められなかった。このことにより,「認知症アセスメント」が,知的・行動面の重症度やデイケア職員の見守りの視点を反映する可能性があることが示唆された。タイプ分類とZBIの関係では,ZBI平均点が「ひっそり,ごそごそタイプ」,「周囲との摩擦タイプ」で高い傾向があり,身体機能の低下や対人トラブルが介護負担感に影響を与えることがわかった。
著者
長住 達樹 小松 洋平 堀江 淳
出版者
西九州大学
雑誌
西九州リハビリテーション研究 (ISSN:18825761)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.47-50, 2008

本研究は,IT機器(ライフコーダ)を用いて,特定高齢者介護予防教室(以下,教室)に参加している虚弱高齢者の日常活動量を測定し,教室の影響による身体機能の変化と運動の習慣化について検討した。教室開始10週後には,平均運動強度の全般的な活動量増加が見られ,特に,運動強度の5から7レベルにおいて有意な活動量の増加が認められた(p<0.01)。また,身体機能面では最大歩行速度やTUG,下肢筋力に有意な改善が認められた(p<0.01)。これらのことから,教室開始10週後には,強歩やジョギングなどに相当する運動を習慣化でき,下肢筋力などの体力向上に繋がったと判断できた。その一要因として,定期的な教室以外の環境下でも,IT機器を装着したことによる監視効果があったのではないかと示唆された。