著者
唐澤 太輔
出版者
早稲田大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2009

南方熊楠の「やりあて」(偶然の域を超えた発見や発明・的中)を可能たらしめている「場」の研究を中心に行った。その場とは「南方曼陀羅」における「理不思議」という領域であることを明らかにした。そして、統合失調症者に見られる様々な症状を比較対象とし、いわば「人間学的精神病理」の見地から研究を行った。自己と他者との境界・区別が曖昧になる領域を、自己と他者とをつなぐ「通路(パサージュ)」として捉え、その場に立ち、他者と交感し、さらに再び自己へと戻ることが、「やりあて」を可能にする条件の一つという結論を導き出した(『ソシオサイエンスvol.17』「南方熊楠の『大不思議』論-根源的な場に関する考察-」)。「やりあて」が可能になる場を「自他の区別が曖昧になる場」とする一方、自他を根底から支え、含み、さらに自他の内に含まれながらも、それらを超えている根源的な場を「自他融合の場」とし、それを「南方曼陀羅」における「大不思議」に見出した。そして、「大不思議」という、いわば「生命の根源的な場」を、熊楠と土宜法龍との間の往復書簡における言説から考察した。またCG.ユングの深層心理学を援用し、「南方曼陀羅」が熊楠の思想の核であると同時に、彼自身の心のカタルシス(浄化作用)としても機能していたのではないか-つまりこの曼陀羅を構築することで、彼自身の心に「統合性」が与えられていたのではないか-という新たな仮説を立て、考察を行った(『トランスパーソナル学研究vol.11』「南方曼陀羅への深層心理学的アプローチ-ユング心理学を手がかりに-」)。さらに、熊楠と彼の研究対象であった粘菌との関係から、熊楠が知り得たことを「内観」をキーワードに、研究・発表した、(「第9回日本トランスパーソナル学会大会」「南方熊楠の「内観」に関する考察-ユング心理学を援用して-」)。

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56 「やりあて」による熊楠の研究成果は、例えばネイチャー誌に掲載された熊楠の論文数「約50報」がそれであり(日本人最高記録保持者)、この実績は未だに破られていない(出典/https://t.co/Vt94netuAF) https://t.co/qgNygZg9mC
56 「やりあて」による熊楠の研究成果は、例えばネイチャー誌に掲載された熊楠の論文数「約50報」がそれであり(日本人最高記録保持者)、この実績は未だに破られていない(出典/https://t.co/Vt94netuAF) https://t.co/qgNygZg9mC
113 このような博物学者・南方熊楠の実践事例(https://t.co/DqAJjDw4sX)を始めとして、特に医学の世界では経験的(おそらく殆ど無意識)にそれを使ってきている。https://t.co/3SBQa7apLD
113 このような博物学者・南方熊楠の実践事例(https://t.co/DqAJjDw4sX)を始めとして、特に医学の世界では経験的(おそらく殆ど無意識)にそれを使ってきている。
113 このような博物学者・南方熊楠の実践事例(https://t.co/DqAJjDw4sX)を始めとして、特に医学の世界では経験的(おそらく殆ど無意識)にそれを使ってきている。https://t.co/C46rDxtKip
371 なお、熊楠はネイチャー誌に掲載された論文の数が約50報であり、今もって日本人最高記録保持者でもある!このような博物学者・南方熊楠の実践事例(https://t.co/DqAJjDw4sX)を始めとして、https://t.co/C46rDxtKip
“KAKEN — 研究課題をさがす | 主体と対象の関係から見る創造の過程と質の研究―南方熊楠の「やりあて」を中心に― (KAKENHI-PROJECT-09J01168)” (1 user) https://t.co/NKaFI0sZyY
「南方熊楠の「やりあて」(偶然の域を超えた発見や発明・的中)を可能たらしめている「場」」 https://t.co/gcRm3AaR7D 「その場とは「南方曼陀羅」における「理不思議」という領域である」 「自己と他者との境界・区別が曖昧になる領域を、自己と他者とをつなぐ「通路(パサージュ)」として捉え…」 https://t.co/bO33fvTIGX
南方熊楠の「やりあて」(偶然の域を超えた発見や発明・的中)を可能たらしめている「場」の研究を中心に行った。その場とは「南方曼陀羅」における「理不思議」という領域であることを明らかにした。 https://t.co/oozUk7qpO9
こんな研究ありました:主体と対象の関係から見る創造の過程と質の研究―南方熊楠の「やりあて」を中心に―(唐澤 太輔) http://t.co/xHHXU8wE
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