著者
山口 和夫 及川 亘 宮崎 勝美
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

元和9年(1623)の徳川秀忠・家光父子上洛と将軍職交代とが同時代社会へ与えた影響を究明するため、史料調査・収集・整理・検討を重ねた。父子上洛を迎え将軍宣下もあった京都等の公家・寺家・社家の諸記録、父子に供奉した大名上杉家の日記・帳簿、各種系譜史料等を分析した結果、沿道と洛中洛外地域社会で展開された儀礼や交流、上洛に動員された上杉家中の費用負担、公家・地下官人・大名・旗本等の人事につき、広範な事例を把握・提示することができた。また、将軍秀忠から同家光への大名命名(一字書出発給)主体の移動、朝幕藩相互間の伝達回路につき、事例を解明・蓄積した。大名の官位が、江戸幕府により決定され、将軍参内行列供奉の資格・序列として機能することも検出した。

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将軍父子上洛と将軍宣下の政治社会史的研究 https://t.co/FlmzMjFNM9
こんな研究ありました:将軍父子上洛と将軍宣下の政治社会史的研究(山口 和夫) http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/19520559

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