著者
横山 潤 福田 達哉
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、アーバスキュラー菌に依存する菌寄生植物を対象に、菌根菌との対応関係,栄養摂取様式に関連した菌根菌との対応関係の変化、および炭素源移動に関連する生理的機能を明らかにして、植物の従属栄養性の進化を総合的に解析することを目的とした。菌寄生植物とリンドウ科植物の菌根菌の分子同定を行なった結果、Glomus Group A系統に属する菌が菌根を形成していることが明らかになった。これらの菌類は周辺植物、特にハナヤスリ科植物から高頻度に検出された。菌寄生植物やリンドウ科植物から得られた菌根菌の炭水化物トランスポータ遺伝子には、栄養摂取様式と関連する変異は見つからなかったが、発現量が栄養摂取様式と関連している可能性が示唆された。

言及状況

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山形大の横山潤教授の研究によると、さらにフデリンドウの菌根菌は、周辺のハナヤスリ属のシダとも菌根を形成することが高頻度であるらしい。へえー https://t.co/7NojcZZoy2
フデリンドウはこんな微細な種子で、葉も小さいのにどうやって立派な花をつけるのか不思議に思ったが、アーバスキュラー菌根菌と共生しているらしい 論文を見つけられなかったので科研費報告書: https://t.co/7NojcZZoy2
ホソバツルリンドウ。蒴果が避けて種子が見える。この場所、フデリンドウ(前種とは別属)も多い。フデリンドウはアーバスキュラー菌根菌を介して周辺樹木と共生している事が明らかとなっている。 http://t.co/ZJdA4JgNja http://t.co/4tFyHbyeJR
「菌寄生植物とリンドウ科植物の菌根菌の分子同定を行なった結果、Glomus Group A系統に属する菌が菌根を形成していることが明らかになった。これらの菌類は周辺植物、特にハナヤスリ科植物から高頻度に検出された。」 http://t.co/8KfSmhW8fF
ヒロハハナヤスリやコハナヤスリはフデリンドウと同じ菌根菌と共生関係を結んでるんだ!面白い!! 植物-アーバスキュラー菌共生系における植物の独立栄養性から従属栄養性への進化 http://t.co/PvxqKxOSrp

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