- 著者
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吉原 一紘
- 出版者
- 一般社団法人 表面分析研究会
- 雑誌
- Journal of Surface Analysis (ISSN:13411756)
- 巻号頁・発行日
- vol.22, no.1, pp.2-10, 2015 (Released:2016-04-08)
- 参考文献数
- 16
表面分析法が測定科学である以上,定量性に優れた最も良い方法は何かを探し求め,それを決定していくことが標準化のプロセスである.すなわち,標準化という作業は,表面分析を行う際に発生する誤差やばらつきを与える原因を一つ一つ科学的な検証に基づいて潰していき,最後に,それらが最も小さくなる「ワン・ベスト・ウェイ」を見つけることである.本解説では,互換性という概念から標準という概念に発展した経緯と,VAMASやISOなどの標準化活動と表面分析研究会の関わりを紹介する.