著者
北 桂樹
出版者
京都芸術大学
巻号頁・発行日
2023-03-17

2022年度
著者
河野 保博
出版者
京都芸術大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2022-08-31

日本列島各地に定着した馬匹文化はその後の社会の基層を支えるインフラとなり、馬は人びとの生活に欠かせない生き物としての存在を確立した。古代の列島全域への馬匹文化の拡散は中央集権体制の構築のなかで進められた国家的な生産が大きな役割を果たした。その拠点となるのが列島各地に設置された「官牧」である。本研究は古代国家によって設置された官牧の存在を検証し、地方支配や馬匹生産の展開、古代の地域空間を考えるための基礎を明らかにしようとするものである。そのため、列島各地の官牧想定地を実地調査し、馬の移動や利用という観点から交通路や地域支配の拠点との関係性を検証しながらその立地環境を明らかにしていく。
著者
大西 宏志 福本 隆司
出版者
京都芸術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2022-04-01

広島国際アニメーションフェスティバルは、ASIFA(国際アニメーションフィルム協会)の公認を得て1985年に始まり、2020年の第18回大会をもって終了した。この間、世界四大アニメーションフェスティバルの1つとして数えられるようになり、米国アカデミー賞・同アニー賞の公認映画祭にもなった。国内外からの参加者は毎回3万人に及んだ。本研究は、広島国際アニメーションフェスティバルの通史をオーラル・ヒストリーの方法を用いて記録し後世に残すこと、さらに広島大会の36年間の活動を芸術運動として捉え、その実相に迫ることを目的とする。
著者
岡田 文男 大谷 育恵
出版者
京都芸術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2021-04-01

日本では古代より、漆に黒色顔料を混和して表面から黒くみえる漆を長期にわたり利用してきたが、現在ではウルシオールと鉄イオンの反応により黒く発色させた「鉄黒漆」を一般に用いている。申請者は漆文化財の塗膜分析を通して、建造物塗装や仏像、漆工品の文化財修理において「鉄黒漆」が用いられていることを発見した。「鉄黒漆」の利用開始時期が不明なまま、それを漆文化財の修理に用いることは、漆文化財に本来用いられた漆液と異なるものを付加するおそれがある。そこで漆文化財の横断的調査を通して「鉄黒漆」の利用開始時期の解明を試みる。