著者
米田 佐紀子 西村 洋一 細川 真衣 物井 尚子 ヒューズ ジェイソン
出版者
北陸学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は小学生から大学生までを対象に、CEFRに基づくポートフォリオの使用により英語学習に目標を持たせることができるか、また、英語力に影響があるか検証することを目的として実施された。使用した材料はEuropean Language Portfolioに基づくポートフォリオ、ケンブリッジ英検、英語学習および動機づけ等に関する質問紙である。合計4,479名の調査参加者のうち3年間の追跡調査データが得られた869名のデータ分析の結果、ポートフォリオ評価高群は低群に比べて、動機づけ、異文化友好オリエンテーションの得点が高いことが確認された。一方、導入には制度的枠組みが必要であることが分かった。
著者
小林 正史 北野 博司 設楽 博巳 若林 邦彦 徳澤 啓一 鐘ケ江 賢二 北野 博司 鐘ヶ江 賢二 徳澤 啓一 若林 邦彦 設楽 博己 久世 建二 田畑 直彦 菊池 誠一
出版者
北陸学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

縄文から古代までの調理方法を復元し、土鍋の形・作りの機能的意味を明らかにする、という目的に沿って、ワークショップ形式による土器観察会、伝統的蒸し調理の民族調査(タイと雲南)、調理実験、を組み合わせた研究を行った。成果として、各時代の調理方法が解明されてきたこと、および、ワークショップを通じて土器使用痕分析を行う研究者が増え始めたことがあげられる。前者については、(1)縄文晩期の小型精製深鍋と中・大型素文深鍋の機能の違いの解明、(2)炊飯専用深鍋の確立程度から弥生時代の米食程度の高さを推定、(3)弥生・古墳時代の炊飯方法の復元、(4)古墳前期後半における深鍋の大型化に対応した「球胴鍋の高い浮き置き」から「長胴鍋の低い浮き置き」への変化の解明、(4)古代の竈掛けした長胴鍋と甑による蒸し調理の復元、などがあげられる。
著者
米田 佐紀子 ギャビン リンチ クレイグ ウッズ クレイグ ウッズ
出版者
北陸学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

小学校英語で培われる英語力について国際的標準テスト(ケンブリッジ英検)によって客観的データを得るという目的に沿って研究を行った。検証では6年生でCEFR Pre A1レベルに到達する一方、長期的検証ではCEFR A1~B1という学力差の拡大と技能では文章力が課題であると示された。世界が求める実用的な英語力は語彙・文型・論理的一貫性のある文章力であることから、日本の英語教育の質の改善が必要な事が分かった。一方、社会的要因・生活用語の影響も大きい事が示された。研究結果は世界的・長期的展望に立った小学校から大学までの英語教育制度の確立と教育内容の見直しの必要性を示唆している。