著者
菅原 麻衣子 三木 光範 廣安 知之 スガハラ マイコ ミキ ミツノリ ヒロヤス トモユキ Sugahara Maiko Miki Mitsunori Hiroyasu Tomoyuki
出版者
同志社大学理工学研究所
雑誌
同志社大学理工学研究報告 (ISSN:00368172)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.16-23, 2009-04-30

近年、浴衣のデザインは伝統的な固定したデザインから様々なデザインへと変わった。顧客は浴衣に対してデザインを重要視しており、顧客の好みに合わせた浴衣をデザインすることは有用である。しかし、好みの浴衣に対するイメージが曖昧な場合が多い。そこで本研究では、提示される浴衣を評価するだけで簡単に好みの浴衣をデザインするシステムを提案する。その手法として、対話型遺伝的アルゴリズムを用いる。提案システムは、ユーザシステムの評価実験の結果より、提案システムは浴衣のデザインにおいて有効であることが示された。また実験後、追加機能を提案し検証実験を行った。この実験結果から、追加機能の有効性が示された。In recent years, the design of yukata changed from the fixed traditional designs to various designs. People are interested in the design of yukata. It is useful to design a yukata suitable for each preference. But, in many cases, people have ambiguous image for their favorite yukata, it is difficult to make their favorite design. We propose a yukata design system using an Interactive Genetic Algorithm (IGA). The proposed system is for designing a yukata to suit user's taste. From the assessment experiment of the system, it was found that the proposed system proved to be effective in the designing of a yukata. In addition, we proposed additional functions that allow obi (sash) color mutation partially in search for the solution. And the experimental results showed the effectiveness of the additional functions.
著者
菅原 麻衣子 三木 光範 廣安 知之
出版者
同志社大学理工学研究所
雑誌
同志社大学理工学研究報告 (ISSN:00368172)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.16-23, 2009-04

近年、浴衣のデザインは伝統的な固定したデザインから様々なデザインへと変わった。顧客は浴衣に対してデザインを重要視しており、顧客の好みに合わせた浴衣をデザインすることは有用である。しかし、好みの浴衣に対するイメージが曖昧な場合が多い。そこで本研究では、提示される浴衣を評価するだけで簡単に好みの浴衣をデザインするシステムを提案する。その手法として、対話型遺伝的アルゴリズムを用いる。提案システムは、ユーザシステムの評価実験の結果より、提案システムは浴衣のデザインにおいて有効であることが示された。また実験後、追加機能を提案し検証実験を行った。この実験結果から、追加機能の有効性が示された。In recent years, the design of yukata changed from the fixed traditional designs to various designs. People are interested in the design of yukata. It is useful to design a yukata suitable for each preference. But, in many cases, people have ambiguous image for their favorite yukata, it is difficult to make their favorite design. We propose a yukata design system using an Interactive Genetic Algorithm (IGA). The proposed system is for designing a yukata to suit user's taste. From the assessment experiment of the system, it was found that the proposed system proved to be effective in the designing of a yukata. In addition, we proposed additional functions that allow obi (sash) color mutation partially in search for the solution. And the experimental results showed the effectiveness of the additional functions.
著者
渡辺 扇之介 渡邊 芳英 Sennosuke Watanabe Yoshihide Watanabe
出版者
同志社大学理工学研究所
雑誌
同志社大学理工学研究報告 = The Science and Engineering Review of Doshisha University (ISSN:00368172)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.166-170, 2013-07-31

組合せ最適化問題の多くは,線形計画問題として定式化することができるため,それぞれの問題に合った組合せ論的アルゴリズムだけでなく,線形計画問題におけるアルゴリズムを使っても解くことが出来る.本論文で取り上げる最適化問題は,フローネットワークにおける最適化問題の代表例である最短路問題と最長路問題である.最短路問題とは重みが最小となる道を求める問題で,最長路問題とはその逆に,重みが最大となる道を求める問題である.本研究の目的は,最短路問題と最長路問題の線形計画問題としての定式化と,最長路問題を解く組合せ論的アルゴリズムを見つけることである.本論文では,最短路問題の線形計画問題としての定式化は与えるが,最長路問題については,線形計画問題としてではない定式化を与えるにとどまる.最長路問題については,組合せ論的アルゴリズムを与える.
著者
橋本 歩 平崎 憲範 辻本 洋行 萩原 明郎
出版者
同志社大学理工学研究所
雑誌
同志社大学理工学研究報告 (ISSN:00368172)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.82-87, 2009-07

今日、一般的に手術中の出血部位に局所投与される止血材は、動物由来のコラーゲン製材やヒト血液成分製材である。これらのコラーゲンや血液成分は体組織を構成する基本的たんぱく質であり、生体適合性に優れる。しかし、上記の製材がヒト感染性のあるウイルスやプリオンなどの感染性因子を含む可能性があることは、臨床的には重大な問題点である。この感染性因子の危険性を軽減するために、われわれは「キトサン・スポンジ」というキトサン由来の新規の止血材を開発した。キトサンは動物やヒトではなく甲殻類由来であるので、ヒト感染性因子を含む危険性は非常に低い。キトサンスポンジは、凍結乾燥法によって作成され、止血材としての基本的な二つの性質について、臨床的に最も一般的な止血材の一つであるフィブリン糊との比較において評価された。その第一番目の性質の組織接着力はせん断応力で評価し、第2番目の性質の止血力は腎臓からの出血モデルで比較した。これらの二つの性質は両者間で殆ど同じであった。これらの結果から、キトサン・スポンジは、フィブリン糊に匹敵する止血効果を持ち、「感染性因子を含まない」新規の止血材となる可能性があると考えられる。
著者
福原 理宏 三木 光範 横内 久猛 廣安 知之 Michihiro Fukuhara Mitsunori Miki Hisatake Yokouchi Tomoyuki Hiroyasu
出版者
同志社大学理工学研究所
雑誌
同志社大学理工学研究報告 = The Science and Engineering Review of Doshisha University (ISSN:00368172)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.185-190, 2013-01-31

本稿では、ストループテストによって生じる認知的葛藤が脳血流に及ぼす影響を、fNIRSを用いた多点計測によって検討を行なった.ストループテストでは、言語処理に関わるブローカ野を含んだ左半球下前頭回付近の脳活動が活性化するとされている.そのことから、この部位における脳血流変化の計測は多数行われている.しかし,fNIRSを用いた他の部位を含めた検討や、反応時間と脳血流の関連については十分に検討されていない.そこで本稿では、多点計測可能なfNIRS装置を用いて前頭部と側頭部におけるストループテスト時の脳血流変化の計測を行った.その結果、不一致課題時における脳血流変化は、一致課題時と比較して脳全体で大きく活性化することが分かった.また不一致課題時に、反応時間が速いほど脳血流変化が大きいことが分かった.