著者
池山 弘
出版者
四日市大学
雑誌
四日市大学論集 (ISSN:13405543)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.7-36, 2006-09-01
著者
小林 龍彦
出版者
四日市大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

中国の明清代にイエズス会士が漢訳した西洋の数学・天文・暦学書を漢訳西洋暦算書と言う。これら書籍は八代将軍徳川吉宗の禁書緩和政策によって我が国へ舶載され、日本人が広く研究するところとなった。本研究ではこれら書籍の日本への伝播と日本の暦算家への影響について研究した。享保11年舶載の『暦算全書』は建部賢弘や中根元圭らによって翻訳されたが、これ以降、日本人は三角法の重要性を認識し、天文・暦学や測量術の研究へ応用するようになった。天文方の高橋至時や間重富は『霊台義象志』から振り子の等時性と物体の落下法則を理解した。また。高橋が同書と『西洋新法暦書』から大洋航海法を学んでいたことも解明した。
著者
新田 義孝 真下 英人
出版者
四日市大学
雑誌
四日市大学環境情報論集 (ISSN:13444883)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.89-95, 2008-03

2007年9月27日,エネルギー効率に関するCTI国内ワークショップ(Climate Technology Initiative Workshop)の一環として,四日市大学は, (財)国際環境技術移転研究センター(ICETT)と共催で共同プログラムを実施した。今回の新しい試みは,四日市大学に学ぶ留学生と日本人学生が参加したことで,特にワークショップに参加した東南アジアからの研修生と同じ国の出身の留学生が日本に住んでいる経験をワークショップならびに昼食時に話して意見交換を行ったことにある。ワークショップでは,四日市公害についても触れ,国や三重県による公害規制が,企業の公害対策にどのように作用したか,その結果,公害病患者の発生数がどのように推移したかを詳細に伝えた武本行正教授の講義は研修生の注目を浴びた。加えて,脱硫装置を導入してその副産物である脱硫石膏を施用するとアルカリ土壌改良が可能になり,その結果農業生産が数割増えた天津での事例を大倉克己教授が講義し,環境対策が経済的にプラスの効果を生む可能性があることが注目を集めた。本論文は,四日市大學とICETTの共催による相乗効果について考察する。
著者
城之内 忠正
出版者
四日市大学
雑誌
四日市大学環境情報論集 (ISSN:13444883)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.49-64, 2006

ソフトウェアの開発手法であるオブジェクト指向プログラミングは,手続き型のプログラミングに慣れている人にとっても敷居の高い手法であると言われている。しかしながら,ミッションクリティカルな基幹業務システムや大規模システムの開発には,オブジェクト指向開発がますます使用される傾向にある。その理由は,堅牢でバグの無いしっかりしたプログラムが作れ,長期のメンテナンスが容易であるということである。そのような用途に向いた手法なので,オブジェクト指向の学習教材は,企業情報システムを例題として使うことが多い。しかしながら教育の立場からすると,オブジェクト指向という考え方を,よく知らないシステムを例題にして解説することになり,少しもわかりやすい具体例になっていない。そこで,プログラミングの教材(対象)を,手続き型で書ける簡単なゲームとすることで,オブジェクト指向の学習に集中できるようになる。この論文では,オブジェクト指向モデルを動的言語でプロトタイプ開発しながら設計する手法を,じゃんけんゲームを例にして紹介する。モデリングはUMLを使ってトップダウン的に設計するので,やや抽象的になってしまい初心者にはとっつきにくい。その部分は,初心者にわかりやすい具体的なオブジェクト図から抽象化して,クラス図を導くことにした。
著者
寺石 悦章
出版者
四日市大学
雑誌
四日市大学総合政策学部論集 (ISSN:1347068X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.21-36, 2007-03-01
著者
武本 行正 小川 束
出版者
四日市大学
雑誌
四日市大学論集 (ISSN:13405543)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.59-79, 1993-09-01

The purpose of this paper is to present the flows with diffusion processes of air pollutant around building complex, chimney and main street in 3-D Cartesian coordinate system. The model is based on the three dimensional unsteady Reynolds equation for convective heat transfer and the diffusion equation for transport processes of air pollutant. Turbulence closure model is obtained by a two-eqation model consisting of transport equations for the turbulence kinetic energy (k) and its dissipation rate (ε). The solution procedure for the convective terms in the momentum equations, diffusion equation, energy euation and turbulence transport equations uses spatially third-order accurate upwind QUICK control-volume formulation that is extended to 3-D Cartesian coordinates or first-order upwind Donor-cell formulation. The computations for the turbulent flows and diffusion processes around a building complex are made with a computer code named QM3DTB/heat & diff building complex version. The results are in fine agreement with the experiments or other numerical computations in velocity profiles and air pollutant distributions.