著者
日高 庸晴 津田 聡子 土屋 菜歩
出版者
宝塚大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2023-04-01

夜の繁華街を来訪する若者を対象にした申請者の過年度調査では、感染予防の知識や検査に関する情報が十分に届いておらず、過去6ヶ月間のセックスパートナーの数は複数かつ、予防行動の実践は概して低率であることがわかっている。一方で“夜の街”で繰り広げられる人間関係や性関係とそれに関連する暴力・性暴力への予防介入研究の報告はほとんどなく、“夜の街”の実態に即した健康教育の実施が圧倒的に不足している。男性を主たる対象に、強引なナンパ・アルコール・性交渉は暴力になり得ること、加害者にならないような行動様式や交際規範を涵養することも、“夜の街”の若者たちへ予防の観点から介入を行う上で重要な視点である。
著者
李 春
出版者
宝塚大学
雑誌
宝塚大学紀要 = Bulletin of Takarazuka University (ISSN:09147543)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.91-112, 2023-03-31

中国人の日本留学スタイルは保護者の精神的な支えや経済的な援助をあまり受けられない「放任留学」から保護者の精神的な支え及び経済的な援助を多く受けている「援助留学」へ転換している。通信手段の発達及び保護者の経済力の向上がその転換を促す要因だと考えられる。特に無料SNSは保護者と留学中の子どもとのコミュニケーションの道具となると同時に、大学と保護者の連携にも役に立っている。大学はSNSを通じて教育方針、教育内容、子どもの現状などの様々な情報を保護者と共有しながら、必要に応じて留学生の教育における保護者の協力を求めることができる。保護者との連携は、留学生の主体的な学習力の向上につながる可能性がある。
著者
上山 直美 松尾 博哉 田中 祐子 山下 正 子安 恵子 野島 敬祐 高橋 篤信
出版者
宝塚大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

未就学児の父親の育児参加を促すことを目的とした教育プログラムの実践と,父親が育児知識、育児技術や育児情報を得られ、父親同士の交流を図れるようなインターネット上のウェブメディアの開発を行って運営することの両者を合わせ育児支援サービスシステムとして、その構築をおこなった。具体的な内容として、育児支援サービスシステムの中で、教育プログラムで提供した育児知識をウェブメディアでも配信することで情報の共通性や拡散を行い、また、継続的に育児知識、育児技術、育児情報の提供を行った。今後の研究の課題は、より多くの育児期の父親に対してのウェブメディアの普及である。
著者
渡邉 哲意
出版者
宝塚大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

日本と比較して中国国内におけるロックミュージックの浸透具合と観衆のライブ空間に対する印象と要求の違いが明らかになった。公演の機会が増えることで観衆の空間表現に対する意識は活性化しつつあり、より音楽的、感性的な表現方法への要求が高まることが予想される。観衆意識の発展は音楽表現と空間表現双方を複合化した総合演出としての熟成を設備と観衆共に進める必要があり、今回の研究はその演出方法の方向性を示すものとなった。