著者
川井 美佳 池添 博彦
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.13-20, 1995-03-25 (Released:2017-06-16)
参考文献数
6
被引用文献数
23
著者
植田 志摩子
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.49-55, 1998-03-25 (Released:2017-06-16)
参考文献数
6

米味噌5種、麦味噌、豆味噌、加工味噌各1種の市販の銘柄味噌を用いて、タンパク質・水分・食塩含量および遊離アミノ酸量等を測定し、次の知見を得た。1.西京白味噌および金山寺味噌は、他の味噌に比べて水分含量、食塩含量が共に低かった。2.タンパク質含量は、豆味噌>米味噌(西京白味噌除く)>加工味噌>麦味噌の順であった。また、味噌の銘柄別にみると、八丁味噌のタンパク質含量が最も多く、次いで、信州味噌であった。一方、少ないのは長崎味噌および西京白味噌であった。よって、タンパク質含量は、麹の種類や歩合の影響を受け、大豆の使用量と正の相関があることがわかった。3.食塩含量は麹歩合の低い仙白味噌が最も多く、次いで信州味噌であり、その含量が少ないのは麹歩合の高い西京白味噌であった。食塩含量は辛口・赤味噌では白・甘味噌の約2.8倍であった。4.食塩含量と水分含量の関係についてみると、西京白味噌と金山寺味噌で共に低い値を示していた。5.最もpHが低いのは八丁味噌、次いで赤味噌、長崎味噌であり、高いのは西京白味噌であった。6.味噌の明度が最も強いのは、熟成期間の短い西京白味噌であり、一方、弱いのは八丁味噌および赤味噌であった。7.明度とpHの関係において、両者とも高い値を示しだのは、西京白味噌(色L*58.69、pH5.20)、次いで純正米麹味噌(色L*52.94、PH5.13)、信州味噌(色L*51.72、pH5.16)であり、低い値を示したのは、八丁味噌(色L*22.5、pH4.55)、次いで赤味噌(色L*30.92、pH4.75)であった。よって、味噌のpHと明度は強い相関のあることがわかった。8.遊離アミノ酸量は1,036.5〜3,416.lmg/100gであり、豆味噌>米味噌(西京白味噌除く)>加工味噌>麦味噌の順であった。9. 15種類の各アミノ酸において類似したのは、米味噌で淡色糸の純正米麹味噌と信州味噌が、そして、赤色糸の赤味噌と仙白味噌であった。10.主な遊離アミノ酸量では、各味噌ともグルタミン酸が最も多く(106.6〜746.1mg/100g 、平均328.9mg/100g)であり、組成比で7.3〜25.1%を占めていた。次いで、プロリン、アルギニン、ロイシンの順に多かった。11.麹の原料別にみると、アスパラギン酸、アルギニンおよびリジンは米味噌(西京白味噌除く)>豆味噌>麦味噌・加工味噌の順に多かった。
著者
池添 博彦
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.A31-A41, 1978

Representative foods and dishes in particular regions were studied. Images of above foods were analyzed and measured by semantic differential method. Semantic profiles of certain foods represent characteristics of food to considerable extent. Among representative foods in particular regions, three higher value foods in each item are expressed as follows; sushi, corn, chawanmushi are those of "appetizing" milk, beefsteak, butter are those of "nutritious", sushi, cake, beefsteak are those of "satisfactory" cake, cherry, sushi are those of "well-shaped", cherry, cake, salad are those of "pretty color", peach, cake, chawanmushi are those of ^'pleasant to the palat", unshu orange, pineapple, peach are those of "flavorous", cake, sushi, peach are those of "tasty", chawanmushi, sushi, cherry are those of "favorable impression", beefsteak, sushi, beef are those of "high-grade" and sushi, peach, cake are those of "liked", respectively. On the other hand, three lower value foods in each items are represented as follows; soy sauce, miso, buckwheat noodle are those of "unappetizing",coffee, tsukemono, tea are those of "lessnutritious", soy sauce, miso, purple laver are those of "unsatisfactory", octopus, soy sauce, miso are those of "ill-shaped", miso, natto, octopus are those of "dirty color", miso, soy sauce, octopus are those of "unpleasant to the palate", octopus, natto, tofu are those of "bad smelled", soy sauce, cheese, macaroni are those of "untasty" octopus, soy sauce, miso are those of "unfavorable impression", natto, potato, buckwheat noodle are those of "low-grade" and soybean, soy sauce, cheese are those of ''disliked", respectively. Means of profiles exist between 1.780 and 0.009. Twelve higher mean foods, i.e., twenty present of all foods are sushi, peach, cake, chawanmushi, salad, beefsteak, unshu orange, cherry, gratin, corn, grape and apple in the decreasing order. Opposite twelve lower mean foods are ^oy sauce, miso, octopus, buckwheat noodle, natto, soybean, macaroni, tangle, fish, tsukemono, azuki and potato in the same order. Remains, viz., sixty percent of all foods are represented between 0.600 and 1.300. Foods which have means between above numbers are regarded as common foods concerning semantic profiles.
著者
佐々木 充
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.19-35, 1968-07-25 (Released:2017-05-29)
参考文献数
5
著者
佐藤 英晶
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.45-53, 2018

2025年問題を前に一部の地域では新たな施設の建設の延期や中止など介護人材不足が現実味を帯びてきた。介護人材不足の背景には、介護人材需要の大幅な伸びと介護人材の供給が追い付かない現状がある。そこには、一般的にいわれる労働条件の問題だけではなく、法人・事業所の人材マネジメントの課題やそれに対する具体的な方策の不明瞭さが大きな要因であると推測される。また、介護職の全就労者に占める新規就業者の割合が上がらない背景には景気動向に左右されやすい点や既に採用率が全産業平均より高い状況、生産年齢人口の減少があり、大幅な伸びが期待できないことが分かった。法人・事業所での人材マネジメントの強化により離職を防止し、魅力ある職場づくりをすることが採用率の上昇につながると考えられる。また、そのためには質の高い中核的人材を増やし、介護の質を高めることが重要である。そうした人材が新規就労者のロールモデルとして機能し、更には指導・教育を担い、離職を防止する。また、労働環境の改善を促し、介護職のネガティブイメージの払拭に繋がる。結果として介護人材の確保に繋がり、介護人材の需給ギャップの解消になると結論づけられた。
著者
池添 博彦
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.7-16, 2014-03-31 (Released:2017-06-16)
参考文献数
8

日本人の姓の中で、数字を用いる姓について分析した。十種の数字のうち、三及び四に関する姓について調べた。文字の別による姓の種類は三に関する姓では文字別827姓、訓み別1,373姓であり、四では文字別213姓、訓み別425姓である。両者の合計は文字別で1,040姓であり、訓みの違いによる数は1,798姓であった。姓の内、特別な訓みをするものについてはその謂われを分析した。
著者
池添 博彦
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.37-52, 1994-03-25 (Released:2017-06-15)
参考文献数
12
被引用文献数
12
著者
松浦 美由紀 池添 博彦
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.A61-A70, 1993-03-25 (Released:2017-06-15)
参考文献数
14
被引用文献数
15
著者
池添 博彦
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.1-12, 1998-03-25 (Released:2017-06-16)
参考文献数
22
被引用文献数
10
著者
池添 博彦
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.1-11, 1997-03-25 (Released:2017-06-16)
参考文献数
21
被引用文献数
11
著者
大平 剛
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
no.48, pp.11-20, 2011-03-31

はじめに 遠藤周作の小説「黄色い人」は昭和三〇年一一月、雑誌『群像』に発表された。「白い人」と対になる作品で、「アデンまで」「白い人」とともに遠藤周作自ら出発期の代表作としてあげるものである。 この小説はこれまで、遠藤周作による日本人論的なもの、日本人の宗教心について書いたものとして読まれてきたことが多かった。たとえば武田秀美氏は「黄色い人」には「日本の仏教や神道に根ざした汎神論的神仏の世界と、西洋のキリスト教の唯一絶対神の世界との、精神風土と罪の意識の対比」「「黄色い人」である日本人のキリスト教の受容と、白い人である外国人神父の日本へのキリスト教の宣教と司牧」「背教司祭への神の救い」といったテーマが書かれていると評している1。遠藤周作がそのような問題意識を考えて書いていたということに異論はない。しかし、このようにテーマだけを取り出す読み方では「黄色い人」の動的な側面を見落としてしまう。それは遠藤周作の評論やエッセイの思考をなぞるといった作家論的作業から生まれてきた読みであって、小説を読む行為を通して得られる読みからは遠く離れてしまう。宗教をテーマとしている特殊性もあるため、このような作家論的読み方の重要性も理解しているが、本稿ではあくまで小説として「黄色い人」のはらむモチーフを考えてみたい。
著者
伊勢 正明
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
no.50, pp.85-98, 2013-03-31

最近、筆者は「保育士」あるいは「保育者」の専門性について考える機会に多く出会っている。本稿は、そのような状況においてこれまで筆者なりに推測してきた保育者の専門性について、施設養護の原理、保育所保育指針、幼稚園教育要領、保育者の専門性について言及した文献、そして「真宗保育」に関する文献を基に、言語化することを目的とした。 結論として、保育者全般に共通する専門性として、"養護(安全と情緒の安定を保障する関わり)"を取り出すことができ、保育者の基底を支持する専門性として位置付けられるのではないかと考察した。しかし、本稿では、「保育臨床」、「反省的実践家」、「感情労働」といった視点からの検討ができなかった。また、真宗保育についての理解は不十分な域に留まっている。今後、これらの観点から継続して保育者の専門性を検討したい。