著者
山下 功
出版者
新潟国際情報大学
雑誌
新潟国際情報大学情報文化学部紀要 (ISSN:1343490X)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.83-91, 2011-04

本学ではFD の一環として授業評価アンケートを実施しているが,手作業による集計では莫大な工数を要するため,情報システムによる支援が必須である。そこで本稿では,本学における授業評価アンケートシステムの導入事例を通して,費用対効果の検証を行った。その結果,現行と従前のシステムを比較した場合,原価態様の相違と利用度の低さによって現行のシステムのほうが費用の点で不利であった。しかしながら,回避不能原価や当該システムに特有の効果を考慮して検討を行った結果,現行のシステムの優れている点を見つけることができた。現在は大学評価基準の改正という外的要因により授業評価アンケートを実施しているが,今後は授業評価アンケートの結果をもとに改善行動を行い,それを次なる計画や実行に反映していけるような組織的取組が求められる。
著者
正田 達夫 塚田 真一
出版者
新潟国際情報大学
雑誌
新潟国際情報大学情報文化学部紀要 (ISSN:1343490X)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.179-192, 2002-03-19
被引用文献数
1

インターネット広告の特徴は、そのインタラクティブ性にあるといわれている。この報告では、先行研究からインタラクティブ性の定義とその重要性を考察し、またインターネット広告の一つであるウェブサイトのインタラクティブ性効果を研究した文献をリビューした上で、企業のウェブサイトの総合評価と部分評価の相関を考察することにある。事前の仮説は「ウェブサイトの評価には、ウェブサイトのインタラクティブ性が影響する」である。企業サイト20についてインターネット利用者600名にアンケート調査した結果によれば、対象企業サイト別の評価および600名全体の評価においてもこの仮説は検証された。その他の調査結果としては、コンテンツの充実度やレイアウトの分かりやすさがウェブサイトの総合評価と相関が高い。マネジリアル・インプリケーションとしては、広告主はウェブサイトの設計にあたっては、コンテンツの充実・更新頻度、分かりやすいレイアウトとともに、インタラクティブ性に配慮が必要なことである。