著者
中村 佳敬
出版者
神戸市立工業高等専門学校
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

上向き落雷は冬季雷の特徴のひとつだが、一般的な雷放電との相違性などについて雲内電荷の観点からの議論がなされていない。冬季雲内の電荷領域、放電規模を放電路可視化装置により実証するため、夏季雷では実績のあるVHF帯干渉計とLF帯受信機を冬季雷に向けて改良した。VHF帯干渉計は記録方式を連続記録にすることで、従来機では制約のあるリコイルリーダを複数可視化し雲内電荷領域を推定した。冬季に発生する水平に広がる雷放電にはLF帯受信機が適しているが詳細な放電過程の可視化には不十分である。この一因にLF帯受信機のアンテナ周波数特性にあると考え、受信アンテナ回路の改良を実施し試験観測によりその有用性を評価した。
著者
福田 敬子
出版者
神戸市立工業高等専門学校
雑誌
研究紀要 (ISSN:09101160)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.29-43, 1999-08-30

For the repairs of the temples and shrines Chotei contributed the harbors with limited term. But the temples and shrines could not collect the tolls of the harbors, without the permission of Kamahura Bakufu. In this paper, the author focuses mainly on the leadership of Bakuhu from the viewpoint of "Kishinzeki(寄進関)" system.
著者
福田 敬子
出版者
神戸市立工業高等専門学校
雑誌
研究紀要 (ISSN:09101160)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.97-106, 1994-02-28

The barrier stations, the Ritsuryo Period, had a military or police function, but they changed to an economic function later in the medieval ages. In this paper, the author focuses mainly on this functional change from the virwpoint of "Kasho(過所)" system.
著者
手代木 陽
出版者
神戸市立工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

ドイツ啓蒙主義哲学において蓋然性は事象の「可能性の度合い」を意味し、それは事象の完全性に応じて規定されるが、この完全性が「無矛盾性」に基づく「両立可能性」に応じて規定される限り、決定論の疑惑が払拭できないという困難が見出される。カントは論理学が判断や推理の一般的な規準を意味する「カノン」であるとする見地から、「蓋然性の論理学」を特殊な対象の認識方法である「オルガノン」であると見なして否定したが、その一方で数学的な蓋然性(確率)を認め、これを独自の哲学的原則によって基礎づけた。その判断の必然性は絶対的ではなく、部分的に経験に基づく「仮定的必然性」であり、この点においてドイツ啓蒙主義哲学に見いだされる決定論的な困難を回避したと言える。
著者
福田 敬子
出版者
神戸市立工業高等専門学校
雑誌
研究紀要 (ISSN:09101160)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.61-66, 1997-02-28

"Dainippon Jishin Shiryo" is one of the historical materials in pre-modern Japan. Settsu was badly damaged by the Great Hanshin Awaji Earthquake, so I made a list of the earthquakes which had happened in Settsu. The background of Minoru Tayama, the author of the book, has not been known. We knew he had a younger brother whose name was Katai Tayama. Katai was a great novelist of naturalism. Minoru lived an unhappy life because he was involved in a trouble.
著者
西山 正秋 前田 誠一郎 柳生 成世 折附 良啓 上垣 宗明
出版者
神戸市立工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

英語プレゼンテーション能力の評価に大きな比重を占める「アイコンタクト」を客観的に測定するための、装置・ソフト・手順が明らかになった。そのデータの分析によって、発表者の視線・アイコンタクトを高い精度で自動的に検出できた。また、目の動きの時系列波形分析を行うことによって、優秀な発表者の視線行動のパターンを比較出来ることが分かった。これらは今後、ジャッジの主観的判断を補うものとして利用できる可能性が示された。アイコンタクトに関するジャッジの評点・評価項目の分析結果と総合して、英語プレゼンテーション能力評価システム改善への方向性が示された。