著者
村澤 昌崇 立石 慎治
出版者
日本高等教育学会
雑誌
高等教育研究 (ISSN:24342343)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.135-156, 2017-07-31 (Released:2019-05-13)
参考文献数
59

本稿では,高等教育関連の学会誌・機関誌に過去10年間に掲載された計量分析を用いた論文をレビューした.我々が分析の際に行ってしまう傾向がある各種の課題,すなわち必要最低限の情報の不記載や,分析の前提から外れた手法の適用,過剰な解釈等を確認しつつ,これらの課題を乗り越え望ましい分析結果を得るための,いくつかの対応策や新手法の有効性を分析事例とともに提案した.関連する議論として,筆者らの限界により詳細には取りあげなかった先進的手法への期待,論文の紙幅制限によって記載できない情報を共有する仕組みの重要性も併せて指摘した.最後に,高等教育研究における計量分析の質の向上と卓越性について,学会全体で取り組むべきことであることを述べた.

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昔のブログ記事を論文で引用して頂いていることを知った。 https://t.co/G0jzQunAoV
村澤昌崇・立石慎治(2017).計量分析の新展開:過去10年間の経験を振り返って 高等教育研究,20,135-156.(高等教育関連の学会誌・機関誌に過去10年間に掲載された計量分析を用いた論文をレビュー;CiNii Articles「(刊行物名)高等教育研究」で知る)[PDF]https://t.co/tBkWKXNxFr
特集 高等教育研究のニューフロンティア 計量分析の新展開 過去10年間の経験を振り返って https://t.co/6gzuBkVEZJ

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