著者
石川 奈保子 石田 百合子
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.641-652, 2023-02-02 (Released:2023-02-11)
参考文献数
33

本研究では,大学生対象に,2020年度後期にオンライン授業を受講しての自己調整学習の状況を尋ねた.その結果,以下の3点が明らかになった.(1)「e ラーニングでは計画的に一人でじっくり学習できるところがよい」と考えている学生ほど学習を工夫する方略を使用し,「e ラーニングは単調な感じがするので物足りない」と考えている学生ほど学習とそれ以外の時間にめりはりをつけることで学習意欲の維持をはかる方略を使わない傾向が示された.(2)学習の相談ができる友人の有無によって,e ラーニング指向性や自己調整学習方略使用に違いはなかった.(3)時間割などをベースに学習時間を固定していた学生と,課題の期限などをベースに学習時間を流動的に取っていた学生がおり,いずれでも自己調整していた学生はうまく学習を進めていた.うまく学習を進めるには,時間割ベースの学習計画を立てるとともに,タスクを把握・可視化し,やり残した課題に取り組む日や休息日を設定することが有効であることが示唆された.

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[eラーニング][オンライン教育][ID] 石川 奈保子, 石田 百合子(2023)"タスクを把握・可視化し,やり残した課題に取り組む日や休息日を設定することが有効であることが示唆"

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石川 奈保子, 石田 百合子(2023)"タスクを把握・可視化し,やり残した課題に取り組む日や休息日を設定することが有効であることが示唆" / “オンライン授業での大学生の自己調整学習方略使用と学習計画の立て方との関係” https://t.co/ALIWqYuUf2 #eラーニング #オンライン教育 #ID
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