著者
小林 廉
出版者
公益社団法人 日本数学教育学会
雑誌
日本数学教育学会誌 (ISSN:0021471X)
巻号頁・発行日
vol.104, no.5, pp.16-25, 2022-05-01 (Released:2023-05-01)
参考文献数
11

本研究の目的は,「仮説検定の考え方」の創出を図るための教材と手立てを提案し,それらに対する生徒の実態の一端を明らかにすることを通して,「仮説検定の考え方」の創出を図る学習指導について示唆を得ることである.そのために,高校生の課題研究を文脈とする教材を用いた授業実践と,そこで観測事象だけでなくそれ以上に極端な事象が起こる確率を自力で求めた生徒へのインタビュー調査を実施した.主な成果として,次の2 点の示唆を得た.第1に,課題研究を文脈とする教材は,研究結果に疑いをかける「指導教員の問い」によって必要性を伴った批判的な考察を生じさせ,主張の妥当性について批判的に考察していこうとする態度への変容を促すことである.第2 に,観測事象だけでなくそれ以上に極端な事象が起こる確率を用いることには困難が生じるが,それができるためには,何を主張したいのかという目的意識が明確であり,その主張にとっての「より良い結果」を想定でき,それが偶然に起きては主張できなくなるという認識が必要になるということである.

言及状況

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#統計 高校での統計学教育の悲惨な現状を示唆する資料3/3 https://t.co/4VfIHSY3V0 https://t.co/ddhaclQZuS… 「仮説検定の考え方」の学習指導に関する一考察 高校生の課題研究を文脈とする教材を用いて 小林 廉 2022 冨田(2019)(上で引用した)にある酷い教え方を肯定的に「現・調査官」が引用。 https://t.co/otTaBRqrvv https://t.co/eQrrniMgYP
このやってはいけない授業を「現・調査官」が肯定的に引用している点も凄まじい。→添付画像① https://t.co/4VfIHSY3V0 NHK高校講座について【仮説検定見てみたら帰無仮説・対立仮説や棄却域なども扱ってて数Ⅰ超えている】とその内容がまるっきりのデタラメであることもわからなかったらしい。 https://t.co/hN6SSBh6Dv https://t.co/TNXFNEaPXI
#統計 で、その授業実践を「現・調査官」の小林廉氏はどのように評価しているか。上の授業実践は https://t.co/4VfIHSY3V0 「仮説検定の考え方」の学習指導に関する一考察 高校生の課題研究を文脈とする教材を用いて 小林 廉 2022 で【冨田(2019)】として肯定的に引用されています! ↓ 添付画像 https://t.co/XsZmZlcoeP https://t.co/wBaYRYB9m1
#統計 上の続き。誰か、 https://t.co/PG9TTDxJ5x の「データの分析」の部分をレビューして欲しいです。例えば、 https://t.co/4VfIHSY3V0 実践研究 「仮説検定の考え方」の学習指導に関する一考察 高校生の課題研究を文脈とする教材を用いて 小林 廉 2022 https://t.co/vfzBfH98zO
官能評価を数学の(仮設検定の)教材にするとこうなるのですね。 https://t.co/KNVzgkcdFG https://t.co/c7c6Jb5XgJ
具体的には、10回投げて表が1回「以下」である確率を求めなくてはなりませんが、1回「のみ」の確率しか求めていません。 (この理解が難しいので論文https://t.co/r4b6Mkk5tQではそこに焦点当てました) NHKにしては雑だしNHKだけに視聴者も多そうなだけに、ご意見・ご感想から連絡してみようかな… https://t.co/RkaLNa3PLp
J-STAGE Articles - 「仮説検定の考え方」の学習指導に関する一考察 https://t.co/ozJv0H6sQF
そういや拙稿 「仮説検定の考え方」の学習指導に関する一考察 がJ-STAGEにアップされました。教員時代の最後の実践研究です。実践したのは2019年2月末。今思えばもっとできることありましたが、生徒の反応はとてもおもしろいと思います。少しでもお役に立てば嬉しいです。 https://t.co/5GiJm9virW https://t.co/1uXhIPNv2c

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