著者
長尾 篤志
出版者
公益社団法人日本数学教育学会
雑誌
日本数学教育学会誌 (ISSN:0021471X)
巻号頁・発行日
vol.91, no.3, pp.10-17, 2009-03-01
参考文献数
8
被引用文献数
2
著者
長崎 栄三 西村 圭一 二宮 裕之
出版者
日本数学教育学会
雑誌
日本数学教育学会誌 (ISSN:0021471X)
巻号頁・発行日
vol.97, no.5, pp.11-20, 2015

2014(平成26)年7月にイギリスで「算数・数学教科書の研究と開発に関する国際会議(ICMT2014)」が開催された.算数・数学教科書の研究と開発に焦点を当てた国際会議としては初めてのものである.本稿においては,このICMT2014を通して,国際的な視野から,算数・数学教科書のあり方,開発状況,ICT活用などについて考察する.この会議では,3日間に,全体講演・シンポジウムが4件,口頭発表が79件あった.口頭発表は,次の七つの分科会に分けられていた.1)教科書研究,2)教科書分析,3)教科書比較,歴史,4)教科書使用,5)教科書開発,6)教科書へのICTの統合,7)数学教科書における他学科,他学科の教科書における数学.これのうち,全体講演,教科書の開発,ICT活用などについて紹介するとともに,算数・数学教科書とその研究のあり方,すなわち,算数・数学教科書は知識だけではなく思考の材料としても構成されることがあり,デジタル教科書を考える視点は協働と相互作用にあるということ,そして教科書のグローバル化などについて論じた.
著者
田中 義久 上山 健太 山上 佳男
出版者
公益社団法人 日本数学教育学会
雑誌
日本数学教育学会誌 (ISSN:0021471X)
巻号頁・発行日
vol.103, no.1, pp.2-10, 2021-01-01 (Released:2022-01-01)
参考文献数
16

本研究の目的は,「17段目のなぞ」を原題とし,高等学校の数列単元における発展的な探究課題を開発することである.このために,「17段目のなぞ」の特徴である周期性や,この教材に内在する条件を考察した.その結果,隣接三項間漸化式の係数を一般化し,隣接三項間漸化式の係数変化による周期性の違いを探究する課題として「17段目のなぞの発展」が開発された. 開発された探究課題「17段目のなぞの発展」は隣接三項間漸化式の係数を変化させることで,漸化式毎に周期の長さや「型」が異なることや,そこに現れる規則性を考察できるものである.この探究課題には,漸化式や整数の性質といった高等学校で新たに習得した数学を活用して理解できるよさや,原題である「17段目のなぞ」を周期の観点からより深く理解できるよさがある.加えて,原題を発展的に探究する過程を通じて「集合による統合」や「拡張による統合」という統合の考えを学ぶことができる特徴をもつ.