著者
山口 真也
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.66, no.11, pp.566-571, 2016-11-01 (Released:2016-11-01)

本稿は,読書通帳サービスでの貸出記録の取扱について,個人情報保護,または「図書館の自由」との関わりから論じることを目的としている。読書通帳サービスには,履歴を残したいというニーズと図書館の理念との対立を解決する方法として評価できる面もあるが,これまでの貸出記録の利活用議論を生かしていない部分もあるように思われる。以上の問題意識の下で,導入事例のリソースや通帳の記載項目の分析,導入館への取材等をもとに課題を検討した結果,①通帳サーバーでの貸出記録の保有期間の短縮化,②選択的記帳機能の追加,③通帳上での貸出記録の保有期間や個人情報の管理責任に関する説明の記載,④価格欄の必要性の再検討,を提案した。

言及状況

外部データベース (DOI)

はてなブックマーク (6 users, 6 posts)

[図書館][個人情報]
[図書館][学校図書館][教育][ICT][読書通帳][図書館情報学]

Twitter (24 users, 26 posts, 13 favorites)

ISBNから書誌情報は同志社牛先生が作ったやつが公開されてたような。https://t.co/jTL2Gasiha 個人が使う分にはいいけど、価格付き読書通帳的なものは、図書館としてってことだと、いくつか問題になりうる点の指摘も。 https://t.co/jLhmfEipIu https://t.co/gDLO4pw7jA
https://t.co/sqlbPcgktd
@AlTarf 読書通帳にまつわる問題点 https://t.co/wZ4NT3RW0D 要は読書通帳を印字するために貸し出し履歴を記録保持する必要があり、消去するタイミングをどうするかという大きな問題が残り、図書館の自由に抵触する恐れがある。
日本国憲法が保障する「思想信条の自由」を侵害するものだとして否定的な声がある https://t.co/K7M3USmUXY 特集:個人情報の活用と保護 読書通帳サービスにおける貸出記録の利活用をめぐる課題 -個人情報保護・「図書館の自由」との関わりに注目して 山口 真也 https://t.co/TUV9zrMRkV https://t.co/XRyuNkmmBC
読書通帳って、貸出情報の扱いなどについて解決しているのかな。 https://t.co/EI2UvVDQZy
読書記録を図書館がサービスとして提供する際に、運用や制度設計で考えてほしいことを「利用者のニーズは実際に図書館のカウンターに立つ者だか らこそ把握できるものである」と書く山口真也さんの指摘は胆に命じておきたい https://t.co/CpUC9ky2Cp
山口真也先生の論考は,オープンアクセスになっているものはこちら> 読書通帳サービスにおける貸出記録の利活用をめぐる課題 -個人情報保護・「図書館の自由」との関わりに注目して https://t.co/Ezx9I4e3kX
読書通帳サービスにおける貸出記録の利活用をめぐる課題 -個人情報保護・「図書館の自由」との関わりに注目して https://t.co/3sM1YcBqpr
“読書通帳サービスにおける貸出記録の利活用をめぐる課題 -個人情報保護・「図書館の自由」との関わりに注目して” https://t.co/vz3i6ifbvf
会誌「情報の科学と技術」2016年11月号 読書通帳サービスにおける貸出記録の利活用をめぐる課題-個人情報保護・「図書館の自由」との関わりに注目して…山口 真也 https://t.co/IdvlL3V4FW

収集済み URL リスト