著者
矢野 伸裕 横関 俊也 萩田 賢司 森 健二
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.I_1217-I_1227, 2016 (Released:2016-12-23)
参考文献数
26
被引用文献数
1

本研究では,自転車利用者に対し,これまで自転車歩道通行可規制によって歩道を通行していた道路において,同規制の撤廃により歩道通行が禁止され車道を通行するように交通ルールが変更になった場合を想定した聞き取り調査を行い,ルール変更後に道路のどの位置を通行するつもりであるか,またその理由についての回答を得た.その結果,ルール変更後も歩道を通行すると回答した者が多数を占め,その理由として車道通行に対する危険感が指摘された.その危険感をもたらす原因として,交通環境,道路環境,個人特性の各側面が見出された.その他の歩道通行理由として,経路の問題(遠回りの回避)や柵のため車道から移動できないことなどが指摘された.自転車利用者の諸特性の多様性の観点から受容度の高い自転車通行空間整備の対策について論じた.

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引用した文献 (4/6) の要旨 利用者の心理2 https://t.co/Ss5c8JynJZ https://t.co/N1JEVIGIW1
https://t.co/uvCJdA2aW8 前掲論文と同じく以前は紙の『月刊交通』でしか読めなかった、自転車利用者の歩道・車道通行意向の研究も。

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