著者
吉田 祐子 矢野 理香
出版者
日本看護技術学会
雑誌
日本看護技術学会誌 (ISSN:13495429)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.140-147, 2014-08-20 (Released:2016-06-06)
参考文献数
34

本研究の目的は,皮下注射施行前の皮膚消毒の必要性に関する先行研究の内容と動向を明らかにし,今後の課題を検討することである.Cooperの統合的文献レビューの方法を参考に文献検討を行った.PubMed,CINAHL,医学中央雑誌web版で,「注射」,「消毒」,「インスリン自己注射」,「糖尿病」,「インスリン」をキーワードとし,文献検索を行った結果,7件の国内文献と13件の海外文献が分析対象となった.その結果,国内の研究は7件中6件が実態調査であった.日本では,皮膚消毒の実施率は高い傾向にあり,実施の有無には医療者の指導方針が関連すると推測された.海外では,皮下注射前の皮膚消毒と感染の関連性がないことが検証され皮膚消毒を強く推奨していなかった.しかし,消毒不要の適応範囲は曖昧であり,今後,皮膚消毒を省略できる対象者の特性や条件を明らかにする必要がある.

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@natyu_pharma 方法の一つとして 昼の施注がある場合「服の上から刺す」指導をすることもあり。 きっかけは「人の目が気になり昼に打てない」と、「個包装のアルコール綿の流通が滞った時」に検索したら出てきた文献 複数人を刺すわけではない ただ切れ味は悪くなるから痛くなります https://t.co/baPV8SYd9C
@kedamamofu そうですね。 ヒトでもエビデンスが不明確ですが、習慣的にやってる先生が多いようですね。 https://t.co/aKNWw2pUDa 海外では消毒は推奨されていないようです。 https://t.co/FlZzRpHbHU 当院でも検討を重ねた結果、原則として行わなくなりました。
・インスリン注射時の消毒について 日本では消毒が必要と指導されていますが,WHOの推奨では(明らかに皮膚が汚れていなければ)感染は稀であるため,消毒は省略可とされています. 消毒するかに関して,いくつかの文献を日本語で纏められたものもあります(北大の報告, pdf) https://t.co/hah8v7uvtH
@hinase_yu @ledger711 それが普通に清潔な人の肌はわざわざ消毒せんでも大丈夫なようでしてhttps://t.co/zUF0GuewuT
https://t.co/nbcjtO66wd 参考までに論文の一例を ちなみに自己血糖測定の場合はオキシドールやベンゼトニウム(マキロン)で偽低値、ポピドンヨード(イソジン)で偽高値になるとの報告があるので注意が必要です。 あとは何より注射前にも手をしっかり洗う事が大切です。
服の上から自己注射とかできるし、アルコール綿での注射前等の消毒は必須ではないというのが個人的見地です。 アルコール綿不足時の自己注射やSMBGは?:DI Online https://t.co/80W42Uakvr #日経メディカル ↑これね、こっち↓も合わせて考察したら良いかと。 https://t.co/PmUjepIAHu
J-STAGE Articles - 皮下注射前における皮膚消毒の必要性に関する文献的研究 https://t.co/48WDhV2ltS 少し話題になってますが、結局のところどうなんですかね。
注射前の皮膚消毒、実は無意味だったのか! 知らなかった。。慣習とは恐ろしい。   ここまで慣れ親しまれた作業を変えるには、患者さんに対してかなりの周知徹底が必要だろうけど、医療費削減はこういったところから行っていく必要がありそう。 https://t.co/aQ7F49y7rQ https://t.co/Hf3LhGpMrm
@happy_kohaku @fuwa_fuwa_1218 この辺りが参考になります。 https://t.co/2wjmEj6FkQ

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