著者
福田 怜生
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.91-106, 2018-09-30 (Released:2018-12-14)
参考文献数
37

これまでの研究では,製品やブランドの情報を論理的に提示する情報提供型広告や登場人物の問題解決過程を描く物語型広告について,消費者の広告情報処理や,その広告形式の表現特性,効果が議論されてきた。しかし,それらの研究では,情報提供型広告の表現特性である情報提供性と物語型広告の表現特性である物語性の関係が明らかにされていなかった。そこで,本研究では,物語性尺度の邦訳と情報提供性尺度の開発を行ったうえで,物語性と情報提供性とが異なる次元の表現特性であることを示した。さらに,物語性と情報提供性の両者が高い物語情報提供型広告が存在することや,物語性が高い広告では,情報提供性が広告態度に及ぼす影響が弱まることを明らかにした。これらの結果は,各広告形式の広告効果や消費者の広告情報処理に関する先行研究を整理したり,消費者の広告情報処理に影響する要因を検討する際の理論的基盤となると考えられる。

言及状況

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ストーリー型広告による効果モデルの検証。尺度の開発してて面白い。 査読あり、吉田秀雄財団助成による大学院生の投稿論文 https://t.co/1YyBum9sbW
#マーケティングジャーナル 「広告の物語性と情報提供性が広告態度に及ぼす影響 ― 広告形式における表現特性の尺度開発と影響の検討 ―」 福田怜生(亜細亜大学 経営学部) https://t.co/9BVnwYILCJ Vol.38 No.2(2018.09.30) *所属・肩書きは、当時掲載されていたもの #マーケ学会 https://t.co/e7CBhoHTKh
J-STAGE Articles - 広告の物語性と情報提供性が広告態度に及ぼす影響 https://t.co/1BfGAjLT8C

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