著者
大平 修司 スタニスロスキー スミレ 日高 優一郎 水越 康介
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.19-30, 2021-01-07 (Released:2021-01-07)
参考文献数
61
被引用文献数
2

ふるさと納税は,問題点を抱えているものの,着実にその規模が拡大している。一方で,ふるさと納税に関する研究は,その実態把握研究が大半であり,特に利用者研究は限定的な理解に留まっている。本稿では,まずふるさと納税を寄付型および報奨型クラウドファンディングとして理解し,利用者がふるさと納税を行う要因を検討する。次に寄付者が寄付を行う要因を検討する。さらにふるさと納税の返礼品を寄付つき商品と理解することでコーズ・リレーテッド・マーケティング研究を通じ,消費者が寄付つき商品を購入する要因を検討する。最後にふるさと納税の利用者を理解する枠組みを提示し,地方自治体のマーケティングへの示唆を述べる。

言及状況

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[donation][paper] 寄付型、報奨型のクラウドファンディングとしてふるさと納税について

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@dkatsura ファンドレイザーとして勤めていたNGOで、ふるさと納税を通じたファンドレイジング(主にGCF)をやっていました。 個人的には反対派ですが、残念ながらふるさと納税の総額は増え続けているので、いかに制度を使いこなし、よりよい消費/寄付として活用するか考えたい派です。 https://t.co/M7EWhKmViS
@canpan2009 関連する論文として、水越先生がふるさと納税について書かれているものもあります。 ご参考まで。 https://t.co/dRBpDf22vZ
@fwatanabe また、その影響も研究しがいがありそうですね。 ご存知かもしれませんが、都立大MBAでお世話になっている水越先生が、ふるさと納税をCRMや自治体マーケティングの観点から考察している論文が、個人的にとても参考になっています。 https://t.co/dRBpDfj5xZ
“クラウドファンディングとしてのふるさと納税” https://t.co/AzpSuE4ak7

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