著者
高倉 祐樹 大槻 美佳
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.226-237, 2021-12-25 (Released:2022-01-12)
参考文献数
77

Ardilaの新しい失語症分類に対する有用性の検討を軸として,失語症に関する最近の知見について概説した.失語症分類については,従来のカテゴリー的な分類を解体し,発話運動・音韻・意味などの言語システムを構成する要素的症候に基づいて,多次元的に病像を捉える方法が有用であることを指摘した.評価法については,課題の正答率ではなく,「誤り方」から障害パターンを分析する新たな検査(Mini Linguistic State Examination:MLSE)の開発が進んでいることを紹介した.最後に,オープンサイエンスとAI(artificial intelligence)時代の失語症研究においては,失語症の症候学の重要性はむしろ増大していることを指摘した.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (24 users, 32 posts, 158 favorites)

こういう勉強をして「へ〜なるほどぉ」で終わるSTが多いのだけど、患者さんに直接対峙する私たち臨床家に本当に大事なのは"How to assess"ではなく"What to do"だと思う。 「それで、私は何をすべき?」 これを常に自分に問うSTでありたい。 https://t.co/leGSzyyCcU
本日も #言語と行為の勉強会 は21時~です。本日は、『神経心理学』に掲載された論文、「失語症:最近の知見―分類,評価,世界の趨勢」について高倉祐樹先生より解説していただきます。ガッツリ勉強したいと思います。 論文 https://t.co/7iw5FxWYci 言語と行為の勉強会 https://t.co/9i0MUAb1cT
本日も #言語と行為の勉強会 ありがとうございました。次回の4/24(日)は、高倉祐樹先生より昨年、『神経心理学』に受理された論文「失語症:最近の知見―分類,評価,世界の趨勢」の解説をしていただきます。21時スタートです。よろしくお願いします。 https://t.co/XM5ckrOkuB

収集済み URL リスト