著者
勝二 博亮
出版者
認知神経科学会
雑誌
認知神経科学 (ISSN:13444298)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.19-30, 2021 (Released:2021-09-14)
参考文献数
20

【要旨】 本研究では通常の学級に在籍する漢字書字に困難を示す小学校4年生(9歳)の男児を対象として、子どもの認知特性と書字エラーの特徴から支援方法を考案し、その効果を検証した。青木・勝二(2008)6)を参考に、子どもの書字エラーを分類し、全体的な形態イメージが既に保持されているが、細部に誤りがみられる漢字については「正字選択の確認課題」による指導を、それ以外の漢字には「組合せパズル課題」による指導を実施したところ、いずれも学習漢字の70%以上を書字できるようになった。さらに、子どもが自主的に学習できるように、それぞれの課題について自ら教材を作成して課題に取り組むような「自主的学習に向けた支援」を実施したところ、教材をあらかじめ用意しなくても、学習漢字の70%以上を書字できるようになった。このことから、自主的学習に向けた支援でも高い支援効果が得られることが示唆された。

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今回は次の二本を読みます。皆様もどうぞ(10月12日の多分10時過ぎから) 1)ワーキングメモリーと流動性知能:サマリーゆりこさん https://t.co/TuCPwB0IRo 2)認知特性と書字エラーに基づいた書字困難児への感じ書字指導 :サマリー新井先生 https://t.co/KZs60gduKR #ワーキングメモリ #通読

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