著者
藤原 辰史
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.26, no.12, pp.12_28-12_31, 2021-12-01 (Released:2022-04-22)

コロナ禍の中で人文社会科学の担い手たちの発言が目立った。歴史学も例外ではない。たしかに、歴史学研究者が他の時代の感染症を紹介したり、現在と比較することも有意義である。だが、本来、このような全般的危機の状況においては、何が起こったかよりも、何が隠蔽されたのか、何が強調されなかったのか、という方が重要だと思う。新型コロナウイルスによる感染爆発以降、新聞では感染者と死者が毎日記されるようになったが、では、それ以前から、コロナよりも多い自殺者や孤立死の人数はどれほど意識されてきただろうか。以前からあった構造的暴力との関連を無視しては、今回のパンデミックの位置づけを掴み損なってしまうと考える。

言及状況

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[歴史] 「新型コロナウイルスによる感染爆発以降、新聞では感染者と死者が毎日記されるようになったが、では、それ以前から、コロナよりも多い自殺者や孤立死の人数はどれほど意識されてきただろうか」

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パンデミックが歴史学の課題であるとはどういうことか / 藤原辰史 https://t.co/YlBz4GwCCJ コロナ禍と世界の哲学者たち──ジョルジオ・アガンベンの問いかけ / 國分功一郎 https://t.co/WPSE0PLuOc いずれも「学術の動向」2021.12月号よりhttps://t.co/oQOJPtw1tf
「新型コロナウイルスによる感染爆発以降、新聞では感染者と死者が毎日記されるようになったが、では、それ以前から、コロナよりも多い自殺者や孤立死の人数はどれほど意識されてきただろうか」 / “パンデミックが歴史学の課題であるとはどういうことか” https://t.co/iCyoEaFan1 #歴史
J-STAGE Articles - パンデミックが歴史学の課題であるとはどういうことか https://t.co/HR7dFI68su
藤原 辰史 - パンデミックが歴史学の課題であるとはどういうことか 【人文社会科学の近年の動向に関して私が危惧しているのは、何か事件が起こったり、大きな問題があらわれたりしたときに、それに学問が強く引きずられすぎることである…】学術の動向/26 巻 (2021) 12 号 https://t.co/uY121qo0lW
藤原 辰史 - パンデミックが歴史学の課題であるとはどういうことか 【人文社会科学の近年の動向に関して私が危惧しているのは、何か事件が起こったり、大きな問題があらわれたりしたときに、それに学問が強く引きずられすぎることである…】学術の動向/26 巻 (2021) 12 号 https://t.co/jZPvgLupjY

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