著者
黒田 基樹
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤史学 (ISSN:04506928)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.25-54, 1993-12
著者
山田 彩起子
出版者
明治大学大学院文学研究科
雑誌
文化継承学論集
巻号頁・発行日
vol.3, pp.(57)-(66), 2007-03-23

中世前期の王家をめぐる研究の進展に伴い、当該期の不婚内親王の存在が、これまでは主に女院領及びこれに付随する追善仏事に関する研究(1)や八条院暲子内親王という個別女院に関する研究(2)の中でクローズアップされてきた。さらに最近では、中世前期における女帝の存在の可能性をめぐる研究(3)においても、不婚内親王の存在が注目されている。 当該期には、前後の時代においては天皇の配偶者(又はその経験者)や生母に付与された后や女院という身位が、不婚内親王にも付与されている。その契機は、不婚内親王が近親の天皇の母に擬されたこと(以下、天皇のかような擬制的な母を「准母」と表記する)であった。すなわち、十一世紀末の白河院政期初頭に、白河の娘で当今堀河の同母姉堤子内親王(後の郁芳門院)が堀河の母に擬され、国母という理由で后ついで女院となったことを嚆矢として、度々准母が出現し、后や女院の身位を得てゆくのである。

18 4 3 2 OA 応永の外寇異聞

著者
西山 克
出版者
関西学院大学
雑誌
関西学院史学 (ISSN:04511263)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.16-37, 2004-03-20

16 3 3 0 OA お伽草子の性格

著者
杉本 圭三郎
出版者
法政大学
雑誌
日本文學誌要 (ISSN:02877872)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.70-77, 1961-12-30

15 8 3 0 OA 苺の国

著者
楠山正雄 著
出版者
赤い鳥社
巻号頁・発行日
1921
著者
井口 佳重
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.16-30, 2009-04-01

明治33年4月,大阪毎日新聞社社長の原敬は「ふり仮名改革論」を発表し字音仮名遣いの改革を試みる。その後,この改革案での仮名遣いが「現代かなづかい」制定まで同紙上にて実践される。大正期に首相となる原は「臨時国語調査会」を設置し,総会では「仮名遣改定案」が提出されるが,その背景に新聞の仮名遣い改革があった。字音の表音的仮名表記を目指す原改革案では,(1)同年出される小学校令施行規則「新定字音仮名遣」(棒引き仮名遣い)での長音符号「ー」は使用しておらず,(2)活字印刷の際生じる振り仮名の文字数の問題から,ウ列・オ列の拗長音の表記法に特異性を有する。同時期の新聞各紙を調査,検討した結果,原改革案による表音的仮名遣いは各紙で採用され,他新聞各社でも仮名遣い改革が実行されたことが明らかとなった。こうした実態から,新聞各社が積極的に国語の施策に関与し仮名遣いの整理を促したことが推量される。
著者
風間 孝
出版者
Japan Society of Family Sociology
雑誌
家族社会学研究 (ISSN:0916328X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.32-42, 2003

本稿は, 同性婚の政治性を明らかにすることを目的とする。まず, 近代家族が異性愛規範に基づくことにより, 同性愛者を周縁化し, 家族を形成する機会を奪ってきたことを論じた。つぎに, 近代家族を批判する立場からの婚姻制度の解体が多様性の承認につながるという主張は, 権力関係の外部を前提にしていることを指摘した。<BR>最後に, 家族制度擁護論に基づく反対論の分析を通じて3つの点を指摘した。第1に婚姻の定義に基づく同性婚の拒絶は法が特定の定義を採用する恣意性を隠蔽することによって成り立っていること。第2に生殖に基づく拒絶は同性カップルが規範的異性愛家族およびジェンダーの (再) 生産につながらないことを理由としており, それゆえに同性婚の要求は家族と規範的異性愛とジェンダーの結びつきに異議申立てを行うものであること。第3に同性婚の要求は, 近代の特徴である異性愛規範に基づいた公/私二元論の枠組みを問題化するものであること。
著者
HIROKI SHIMURA SHINICHI SUZUKI TOSHIHIKO FUKUSHIMA SANAE MIDORIKAWA SATORU SUZUKI NAOMI HAYASHIDA MISA IMAIZUMI NORIYUKI OKUBO YASUSHI ASARI TAKESHI NIGAWARA FUMIHIKO FURUYA KAZUHIKO KOTANI SHIGEYUKI NAKAJI AKIRA OTSURU TAKASHI AKAMIZU MASAFUMI KITAOKA NOBORU TAKAMURA MASAFUMI ABE HITOSHI OHTO NOBUYUKI TANIGUCHI SHUNICHI YAMASHITA
出版者
THE FUKUSHIMA SOCIETY OF MEDICAL SCIENCE
雑誌
FUKUSHIMA JOURNAL OF MEDICAL SCIENCE (ISSN:00162590)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.196-202, 2014 (Released:2015-02-26)
参考文献数
33

Contents1. Introduction2. Thyroid ultrasound examination in Fukushima3. Thyroid ultrasound findings in children in three Japanese prefectures4. Prevalence of thyroid nodular lesions in children and adolescents 4.1 Thyroid cyst 4.2 Thyroid nodule 4.3 Thyroid cancer5. SummaryConflict of interestReference
著者
富沢 大介 池田 心 シモンビエノ
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.2560-2570, 2012-11-15

囲碁における定石や将棋における定跡は,主にゲーム序盤で用いられる決まった手順の互角の応酬であり,長い時間をかけて研究・洗練された人智の結晶である.テトリスやぷよぷよなどの落下型パズルゲームの多くでも,展開を有利にするための定石形が存在し利用されている.これらのゲームを囲碁や将棋と比較すると,自分と相手双方に盤が存在し邪魔は間接的にしか行われない一方で,操作対象の与えられ方(俗にツモと呼ばれる)にランダム性があり,状況に応じて用いる定石や配置順を変えていかなければならない難しさがある.本論文では,関連性行列という形で状態と定石を表現する定石形配置法を提案し,これをぷよぷよにおける連鎖の構成に適用することでその有効性を示す.
著者
杉本 絢奈 本元 小百合 菅村 玄二
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.150-160, 2016 (Released:2016-09-07)
参考文献数
47

「首を傾げる」ことで,疑問や不審を抱くだろうか。大学生82名が箱に空いた角度の異なる穴を覗くことで,右傾,左傾,無傾の3種の姿勢をとり,対人認知,リスクテイキング,論理的思考という3課題を行った。姿勢操作はカウンターバランスされた。その結果,首を右に傾げると,傾げない場合よりも,社会的に望ましい人物の仕事への関心を低いと評価しやすくなり(p=.002, d=0. 9),また男性は首を左に傾げた場合,傾げなかった場合に比べ,危険な行動をとると判断しやすかった(p=.014, d=0. 8)。論理的思考には差が見られなかったが,仮に疑い深くなっても論理性の判断はつきにくいからかもしれない。対人場面では提示された人物描写を字面通りに受け取らなかったと解釈でき,首傾げ姿勢が慎重な情報処理を促すという仮説は,右傾に限って支持された。右傾で仮説通りの効果がみられた理由は,大半の人は生まれつき首を右に傾けやすいからかもしれない。左傾によって軽率な行動傾向が高まったが,これは不自然な姿勢を取ったためと考えられ,右傾によって慎重になるという結果と矛盾はしない。今後は姿勢の個人差を考慮した上で,参加者間計画にし,追試をすることなどが求められる。
著者
小谷 允志
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.262-272, 2012-07-01 (Released:2012-07-01)
参考文献数
7

米国,カナダは記録管理の先進国である。両国においては国立公文書館が現用から非現用のアーカイブズまでのライフサイクル管理を,強力なリーダーシップにより一元的に管理しているのが特徴である。最近,これら両国立公文書館を視察する機会を得たので,その時の見聞をもとに両国の公文書管理の最新動向を紹介する。両国とも,記録管理の専門職体制がしっかりと根付いていること,また電子記録管理に対する新しい取り組みを積極的に展開しているのが印象的であった。
著者
飛田 良文
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.48-68, 2008-01-01

明治初年の英語教育は、大学南校と慶応義塾から始まった。そのとき使用された英文典のテキストが、クワッケンボスとピネヲの二つの英文典であった。教育課程には外国人教師が正しい発音で教授した正則と、日本人教師が発音におかまいなく翻訳を目的とした変則とがあった。正しい発音を示し、その訳語を普及するために、大学南校と慶応義塾とは、テキストの翻刻とその翻訳書「英文典直訳」を公刊した。そこには言語構造が異なるため、英文に則した逐語訳には、新訳語、新しい訳し分けが必要となった。その中には定着したもの、消滅したものがある。消滅したものの一つが六時制の訳し分けであるが、これこそが欧文直訳体の文末表現の特徴であることを提示した。
著者
倉恒 弘彦
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.222-227, 2013 (Released:2017-02-16)
参考文献数
17

最近,慢性疲労症候群(CFS)と機能性身体症候群(FSS)との関連について取り上げられる機会が増えてきた。CFS は 1988年に米国疾病対策センター(CDC)が発表した病名であり,長期にわたって原因不明の激しい疲労とともに体中の痛みや思考力低下,抑うつ,睡眠障害などがみられるために日常生活や社会生活に支障をきたす病態の病因を明らかにするために作成された疾病概念である。一方,FSSは明らかな器質的原因によって説明できない身体的訴えがあり,それを苦痛として感じて日常生活に支障をきたす病態を1つの症候群としてとらえたものであり,CFSの概念が発表される以前より報告されてきた。1999 年,Wessely らは FSSに含まれるCFSや過敏性腸症候群などを調べてみると,これらには診断基準や症状,患者の特徴,治療に対する反応性などの点において共通性が多く,それぞれの病名にこだわるより,全体を1つの概念でとらえて分類するほうが建設的であると提唱している。そこで,本稿ではCFS と FSSとの関連を説明するとともに,最近明らかになってきた CFSの脳・神経系異常や病態生理について紹介する。
著者
内丸 裕佳子
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.1-15, 2006-01-01

本稿で考察対象にするのは付帯状況,継起,原因・理由,並列を表す動詞のテ形節である。これらのテ形節を統語的に考察し,次の2点を主張する。(1)「しか-ない」テスト,「さえ」焦点化テスト,擬似分裂文テストから,付帯状況を表すテ形節はVPで付加構造をとり,継起,原因・理由,並列を表すテ形節はTPで等位構造をとることを主張する。(2)統語構造に対応してテという形態が二分できることを示す。付加構造を形成するテはアスペクトマーカーとして機能し,等位構造を形成するテは接続形式として機能することを主張する。テ形節の統語構造を提示することは,テ形節の形態的制約に説明を与えることにつながる。本稿はテ形節の形態と統語構造との相関を捉えるためのモデル提示である。
著者
上林 憲司 田戸岡 好香 石井 国雄 村田 光二
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.130-138, 2016 (Released:2016-09-07)
参考文献数
28

社会における善悪判断を左右する道徳性が,外的要因により意識されないまま変化することが知られている。本研究は道徳性に変化を及ぼす要因の一つとして,着衣に注目した。特に,道徳性が白色および黒色と結びついていることに基づき,白色または黒色の着衣が,着用者の道徳性に関する自己認知に及ぼす影響を検討した。参加者は白色または黒色の衣服を着用した状態で,自己と道徳性の潜在的な結びつきを測る潜在連合テスト(IAT)に取り組んだ。その後,道徳性について顕在的な自己評定を行った。その結果,潜在認知と顕在認知のどちらにおいても,白服着用者の方が黒服着用者より,自己を道徳的に捉えていた。これらの結果を踏まえ,着衣が認知や行動に影響を及ぼす過程や,道徳性を変化させる要因について議論した。