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投稿一覧(最新100件)
【論文紹介】
課題探索型地域防災ワークショップの試行
この論文では、災害科学的知見を取り入れつつ、かつなるべく多くの地域で実施させる活動が少ないという問題意識の下、「課題探索型地域防災ワークショップ」という取り組みの紹介がされています。
■前段階
①目的設定
まずは、できるだけ具体的な目的設定を行います。例えば、「○×災害が発生した際の避難の方法を考えたい」などが挙げられています。
②方法の検 ...
【論文紹介】
防災教育の視点を含んだ情報教育のあり方についての考察
この論文は阪神・淡路大震災後指摘された、総合的防災における防災教育の役割に注目し、情報化が進んでいる現代社会における情報教育において取り組むべき防災教育のあり方について考察しています。
著者は、阪神・淡路大震災直後の情報にめぐる、収集・伝達システムの未整備、数値情報の偏重、ミクロ情報とその伝達手段の欠如、パソコン通信の可能 ...
【論文紹介】
水害に対する地域防災力向上を目指したリスクコミュニケーションの実践的研究
近年、水害を単に自然現象として捉えるのではなく、人間社会の中で発生する社会現象の1つとして捉え、水害リスクマネジメントとして防災・減災計画を取り扱う新たな手法が提案されています。このような防災・減災計画では、地域住民の合意形成を図ることが重要とされています。それもあって近年研究者の間でワークショップなどを活 ...
【論文紹介】
水害リスクに対する地域主体の自律的な教育プログラムの構築
この論文では葛飾区新小岩地区において行われた地域防災教育におけるワークショップ(以下WS)を題材に、いかにして防災教育を地域住民全体に普及させていくかについて論じられています。
従来も盛んに行われてきた住民参加型の防災教育をテーマにしたWSでは①地理情報システム(GIS)などの参加者が熟知していないソフトやツールが使用 ...
【論文紹介】
防災力を高めるための防災教育に関する研究 : その7 都心に通う大学生を対象とした地震に対する意識と行動力に関する調査
この論文では、新宿駅近くの大学に通う女子大学生394名の防災知識と防災意識をアンケート調査から明らかにしています。
アンケートでは大きく以下の5つが聞かれています。
①回答者の属性
②地震・防災の知識
③地震・防災の意識
(→専門用語を正しく理解しているかの理 ...
【論文紹介】
日本在住外国人に対する災害意識の調査――日本在住外国人に提供すべき災害情報に関する研究(1)
地震多発地帯である日本に住んでいる外国人は、その出身国によって、文化・習慣・災害経験などが異なるため、災害が起きた際の情報伝達に多くの問題を抱えています。しかしながら、外国人住民を対象とした災害に関する基本的な意識啓発や災害情報の的確な伝達、避難所生活の支援や安否情報の提供に関しては、必 ...
【論文紹介】
日常生活の時空間的情報を利用した防災教材
震災が生じた際、社会的支援はすぐには期待できないため、行動を自己決定する必要があります。この研究では、認知科学的な視点を用い、日常生活の時空間的情報を利用した自己決定を支援するe-learning教材を開発しています。
この論文ではまず、既存の防災教材の問題を認知科学的な視点から分析しています。それによると、既存の防災教材には、「〜が ...
【論文紹介】
防災力を高めるための防災教育に関する研究:
その1 地震時の災害行動の事例分析にみる災害観
本研究では、日本人が文化背景として共通に持っている災害観に着目し、災害観が地震時の災害行動にいかに影響するのかを分析しています。
調査対象としては北海道南西沖地震、兵庫県南部地震、新潟県中越地震を選び、合計201の事例をもとに、被災者の実際の災害行動を文献調査しています。その結果、 ...
【論文紹介】
わが国の防災教育に関する予備的考察―災害リスクマネジメントの視点から―
これまで、防災教育に凝らしている工夫や、防災教材の設計や、防災知識の構造化などのテーマに関わる論文を紹介させていただきました。今回は、日本におけるマクロ的な防災教育政策の発展、防災教育の位置づけを示した論文を紹介します。
この論文は東日本大震災の復興プロセスにおける防災教育のあり方についての方向性を明ら ...
【論文紹介】
小学生向け地震防災教材プログラムにおけるシミュレーション映像の学習効果
学校で大規模な地震が起きた場合を想定した防災学習プログラムを作成・実施し、得られたシミュレーション映像提示の効果を実証した論文です。
プログラムは①基礎学習(資料映像学習)→②基礎学習(シミュレーション映像学習)→③実践的学習(地震発生直後の教室と校舎から校庭へ避難するまでの2シナリオの想像)の3部構成になっ ...
【論文紹介】
防災に関する小学生の知識、態度、行動調査の分析
文部科学省の実態調査によると、 小学校では8割以上が災害安全活動や避難訓練を実施していますが、回数が少なく、内容が不十分であるなどの課題も存在しています。防災教育についての教材開発や教育実践などが数多く実践されるなか、学習者自身は防災について何を知り、どのような行動をとろうとするのか、という基本的情報が不可欠です。
この論文で ...
【論文紹介】
防災まちづくりと防災教育の連携による実践的津波避難訓練の効果と課題
防災に対する関心・知識・対策の向上を目的とする防災教育と、自宅や地域の危険個所を把握し、備蓄をし、避難計画を考え、訓練をするといった取り組みを主とする防災活動は、ともに災害からの被害軽減を目的としながらも、十分には連携が図られていないのが現状といえます。
また、それぞれの分野においても、先進的事例はありながら、 ...
【論文紹介】
地域特性と学校防災教育の関係について
防災教育の一般的な場の1つである学校での防災教育では、災害に対する広範な知識を教育するという機能があります。その一方で、学校の所在する地域での災害事例や、地域特性にあわせた災害への備えを教育する事で、地域への流入者に対して災害文化を伝達する機能も存在します。
本論文では、岩手県を対象として、このような学校における防災教育が、地域特性をどの程 ...
【論文紹介】
ポテンシャルモデルとVRを組み合わせた新しい避難シミュレーションツールの開発
イメージできない状況に対応できるようにさせるため、著者は避難行動やその状況をよりリアルにイメージできる環境を開発することを目的にしています。
この論文で特徴的な点は、避難行動における特性として①避難施設の空間特性、②個人特性、③災害状況、の3つを考慮しているところです。これら3つの変数を重ね合わせてシミ ...
【論文紹介】
地震被害想定におけるシナリオの活用
防災教育で注目されている「シナリオ」の分類とそれぞれの特徴をレビューしている論文です。この論文では、シナリオを以下のように3つに分類しています。
1. 進行表型シナリオ
概要:物理的な被害想定結果を下敷きにした上で、災害事象、建物被害、地震火災、ライフライン被害、行政対応などに分けて、時間軸を追った形式。
特徴:行政サイドで全体像を把握する際に ...
【論文紹介】
青年期のSocial Engagement行動に関する予備的調査・開発研究―防災教育を通じた市民性の育成を軸として―
防災教育の一般的な場として、学校教育があります。この論文は、そのような学校で行う子供への防災教育とは、果たして防災の知識を学習させるだけのものなのか、という点に着目した論文です。
論文では、対象となった中学生の集団が、防災を学校周辺の地域防災とも関わりあいながら学 ...
【論文紹介】小学生に対する防災教育が保護者の防災行動に及ぼす影響
小学生を対象とした防災教育が、児童の感情や認知に変化をおよぼす可能性と、これらの変化が保護者の防災行動に影響する可能性を明らかにした論文です。
具体的には小学校5、6年生135名を対象に、「恐怖感情」、「脅威への脆弱性」、「脅威の深刻さ」、「反応効果性」について、防災教育の前後と3ヶ月後に測定しています。その結果、教育直後に ...
【論文紹介】防災教育をデザインする
「防災教育」を防災に関心の薄い人々が防災に熱心に取り組んでいる集団へと参入するような仕組みや活動と定義し、異なる集団の間の接触を巧妙にデザインした防災教育プログラムをいくつか紹介している論文です。
ゲーム型防災教育として、「クロスロード」(矢守・吉川・網代,2005)が挙げられています。「クロスロード」とは、阪神・淡路大震災当時に災害対応に従事した神戸市 ...
【論文紹介】
「ビデオストーリーを用いた防災教育のための児童の記憶形成の把握に関する研究」
小学生への防災教育において、防災に関するビデオストーリーを教材として使用した場合、児童たちがどのような情報に注意を向けて意識を変化させていたのかを把握している論文です。
手順としては、
①ビデオストーリーを作成する
②ビデオストーリーの視聴前後と数週間後に意識調査を行い、児童の記憶状態と記憶の正確性を確 ...
【論文紹介】
「災害情報と防災教育」
マニュアルの定義やメリット・デメリットが丁寧に考察された上で、防災教育において市民と専門家の格差を埋めるための努力(可視化・参加へ向けた努力)こそが格差を拡大させていた(不可視化・非参加を生んでいた)可能性があるとして、伝統的な防災教育観の問題点を提示しています。
そこで筆者は、状況論やアクターネットワーク理論の社会科学の理論を重視し、災害情報をめぐる参加 ...
【論文紹介】
「ゲーム的要素を用いた地震防災教育ソフトウェアの開発とその評価」
ゲーム的要素を取り入れ、災害時の「判断」について学習するためのソフトウェアを開発している論文です。ゲームは、日本海中部地震の体験記をもとに作成しており、いくつか分岐する選択肢を通して地震発生後に生き残れるようにするという内容になっています。
このゲームをもとに小中学生を中心に実験を行った結果、知識教育だけでは防災力 ...