著者
高久 雅生 江草 由佳 寺井 仁 齋藤 ひとみ 三輪 眞木子 神門 典子
出版者
Japan Society of Information and Knowledge
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.249-276, 2010-10-22
被引用文献数
1

Web利用者の情報探索行動の理解のために,眼球運動データ,ブラウザログ等の情報を包括的に用いて,ユーザ特性,タスク種別の違いがいかに探索行動に影響しうるかを検討した.ユーザ特性として図書館情報学専攻の大学院生と一般学部生の2グループを設定し,それぞれ大学院生5名,学部生11名が実験に参加した.タスク種別としてレポートタスクと旅行タスクの2つを設定して,それぞれ15分間ずつのWeb探索行動を観察した.実験の結果,タスク種別の影響として,サーチエンジンの検索結果一覧ページ上における視線注視箇所として,旅行タスクではスポンサーリンク,レポートタスクではスニペット領域がより多く見られるなど,タスク毎に着目する情報が異なることが示された.また,旅行タスクではサーチエンジン検索結果一覧ページから2回以上たどったページの閲覧回数がより多く,異なるタスクにおいて情報収集方略が異なる傾向が示唆された.一方でユーザ特性の影響として,大学院生は学部生に比べて,ページ閲覧をすばやく行い,タブ機能を用いた並列的な閲覧行動も観察されるなど,効率的な情報収集を目指した行動の差異が見られた.

言及状況

外部データベース (DOI)

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高久雅生,江草由佳,寺井仁,齋藤ひとみ,三輪眞木子,神門典子.タスク種別とユーザ特性の違いがWeb情報探索行動に与える影響:眼球運動データおよび閲覧行動ログを用いた分析.情報知識学会誌,20(3),249-276 http://t.co/PdawGXfB3Z #UdMatLab
レポートを書かせる系タスクと旅行計画を立てる系タスクがある/CiNii 論文 -  タスク種別とユーザ特性の違いが Web 情報探索行動に与える影響 : 眼球運動データおよび閲覧行動ログを用いた分析 http://t.co/bmYIVkfp #UdMatLab

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