著者
二宮 由樹 岩田 知之 寺井 仁 三輪 和久
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.217-231, 2023-09-01 (Released:2023-09-15)
参考文献数
57

Why do humans try to discover better alternatives to solve a problem even when they already have a solution? Such flexibility to reject the familiar solution and to search for and discover better alternatives supports creative problem solving. Previous research has shown that participants who found alternatives are less likely to bias their attention toward the fixation-related areas, even when they are fixated on the trained procedure, compared to non-finder. The present study examined whether an intentional search for information irrelevant to the trained procedure under the successful situation is related to finding alternatives. Experimental results indicated that finders intentionally searched for a greater amount of information irrelevant to fixation, even when solving a problem with the trained procedure. In addition, it was shown that the difference in the intentional search might be caused by the strength of reinforcement of fixation on the trained procedure.
著者
寺井 仁 三輪 和久 古賀 一男
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.74-88, 2005 (Released:2009-10-16)
参考文献数
23
被引用文献数
9

Research on insight problem solving has mainly been treated within the scope of Gestalt psychology in the past. And now, insight problems are being investigated in cognitive psychology. However, little is known about how the process develops. In this study, we investigated the process of insight problem solving using a discovery task. The purpose of this research is to answer the following two points: First, how do constraint relaxation and the swith of a problem space search progress in insight problem solving? Second, what differences lie between successful subjects who reached the solution and unsuccessful subjects who did not? In this research, we analyzed the process of subjects searching their hypothesis space based on hypotheses that the subjects verbally reported. Additionally, we also measured the subjects' eye movement when they solved the problem. The following results were obtained. First, insight was not suddenly obtained in an instant, but rather gained through a relatively gradual mental relaxation process. Second, we found that the subjects who found the correct target reacted more sensitively to the irregular experimental results, as negative feedback caused rejection of the subjects' hypotheses. Our study detected insight problem solving processes in more detail by using not only subjects' verbal reports, but also psychological data obtained through eye movement measurements.
著者
高久 雅生 江草 由佳 寺井 仁 齋藤 ひとみ 三輪 眞木子 神門 典子
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.224-235, 2009-05-16 (Released:2009-06-27)
被引用文献数
1 4

Web 情報探索行動中のサーチエンジン検索結果一覧ページ(以下,SERP と呼ぶ)に対する行動に着目し,ユーザ実験の方法論により,視線データ,ブラウザログ,事後インタビュー等の情報を包括的に用いて,ユーザ属性,タスク属性,クエリ属性の3 つの要因と,眼球運動による視線データとの関連を探った.分析の結果,SERP における行動の説明変数としては,他の要因に比べてInformation/Navigational クエリの違いによる効果が最も大きく,SERP への遷移の直接的な原因となるクエリ種別により,ユーザの行動を予測しうる可能性が示唆された.
著者
高久 雅生 江草 由佳 寺井 仁 齋藤 ひとみ 三輪 眞木子 神門 典子
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.249-276, 2010-10-22 (Released:2010-12-08)
参考文献数
41
被引用文献数
3

Web利用者の情報探索行動の理解のために,眼球運動データ,ブラウザログ等の情報を包括的に用いて,ユーザ特性,タスク種別の違いがいかに探索行動に影響しうるかを検討した.ユーザ特性として図書館情報学専攻の大学院生と一般学部生の2グループを設定し,それぞれ大学院生5名,学部生11名が実験に参加した.タスク種別としてレポートタスクと旅行タスクの2つを設定して,それぞれ15分間ずつのWeb探索行動を観察した.実験の結果,タスク種別の影響として,サーチエンジンの検索結果一覧ページ上における視線注視箇所として,旅行タスクではスポンサーリンク,レポートタスクではスニペット領域がより多く見られるなど,タスク毎に着目する情報が異なることが示された.また,旅行タスクではサーチエンジン検索結果一覧ページから2回以上たどったページの閲覧回数がより多く,異なるタスクにおいて情報収集方略が異なる傾向が示唆された.一方でユーザ特性の影響として,大学院生は学部生に比べて,ページ閲覧をすばやく行い,タブ機能を用いた並列的な閲覧行動も観察されるなど,効率的な情報収集を目指した行動の差異が見られた.
著者
安蒜 孝政 市村 光広 佐藤 翔 寺井 仁 松村 敦 宇陀 則彦 逸村 裕
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
2010年日本図書館情報学会春季研究集会発表要綱
巻号頁・発行日
pp.87-90, 2010-05

本研究の目的は電子情報環境下で育った世代に見られる情報探索行動の特徴を明らかにすることである。そのため、学生と図書館員を対象に課題実験を行い視線データ、パソコン操作ログなどを収集して両者の情報探索行動を比較した。実験結果から、学生と図書館員を比較すると学生はWikipedia を起点としたWeb 閲覧をおこなうこと、書架に出た際には視線を向ける場所が定まっていないこと、図書の選定時には請求記号ではなくタイトルを見ていること等が示された。
著者
安蒜 孝政 市村 光広 佐藤 翔 寺井 仁 松村 敦 宇陀 則彦 逸村 裕
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
2010年日本図書館情報学会春季研究集会発表要綱
巻号頁・発行日
pp.87-90, 2010-05
被引用文献数
4

本研究の目的は電子情報環境下で育った世代に見られる情報探索行動の特徴を明らかにすることである。そのため、学生と図書館員を対象に課題実験を行い視線データ、パソコン操作ログなどを収集して両者の情報探索行動を比較した。実験結果から、学生と図書館員を比較すると学生はWikipedia を起点としたWeb 閲覧をおこなうこと、書架に出た際には視線を向ける場所が定まっていないこと、図書の選定時には請求記号ではなくタイトルを見ていること等が示された。2010年日本図書館情報学会春季研究集会 京都 2010年5月29日
著者
三輪 和久 寺井 仁 松室 美紀 前東 晃礼
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.156-167, 2012 (Released:2015-03-27)
参考文献数
60
被引用文献数
1 1

近年の知的学習支援システムは, 高度なインタラクティブ性を有し, その支援は多岐にわたる。そのような学習支援において, 学習効果を最大化するために, どこまで支援を提供し, どこから支援を保留にすればよいのかという, 支援バランスに関わるジレンマ(Assistance Dilemma)が生まれることが指摘されている。このジレンマの発生は, 学習志向活動と解決志向活動という学習時に生じる認知活動の二重性に起因する。学習者は, 限られた作業記憶の容量を, 問題解決を遂行しつつ(解決志向活動), 同時にスキーマ生成のための資源に割り当てなければならない(学習志向活動)という困難な課題に直面し, そこに支援ジレンマの問題の核心が存在する。本論文では, この問題を, 主に教育心理学において長年議論されてきた達成目標理論と, 認知科学や学習科学において展開されてきた認知負荷理論という2つの理論に基づき再解釈すると同時に, ジレンマ解消という観点から, この2つの理論の概要をレビューする。
著者
松室 美紀 三輪 和久 寺井 仁 山田 賢人
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.229-239, 2016 (Released:2016-08-25)
参考文献数
27
被引用文献数
2

According to dual process theory, there are two systems in the mind: an intuitive and automatic System 1 and a logical and effortful System 2. While many previous studies about number estimation have focused on simple heuristics and automatic processes, the deliberative System 2 process has not been sufficiently studied. This study focused on the System 2 process for large number estimation. First, we described an estimation process based on participants’ verbal reports. The task, corresponding to the problem-solving process, consisted of creating subgoals, retrieving values, and applying operations. Second, we investigated the influence of such deliberative process by System 2 on intuitive estimation by System 1, using anchoring effects. The results of the experiment showed that the System 2 process could mitigate anchoring effects.
著者
松林 翔太 三輪 和久 寺井 仁
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.90.18018, (Released:2019-06-20)
参考文献数
23

We often encounter various anomalous behaviors of systems, such as machine failures, unexpected behaviors of intelligent agents, and irregular natural phenomena. In order to predict these anomalous behaviors, it is a useful strategy to infer the causal structure of target domains (the inference-based strategy). However, we assume another strategy, the memory-based strategy, to memorize the anomalous behaviors for the predictions. In the present study, we analyzed the features and benefits of the memory-based strategy using the spatial movement prediction task. Experiments 1 and 2 revealed that participants who were instructed to apply the memory-based strategy encoded only the anomalous instances, and not the regular instances. Additionally, the inference-based strategy was more effective for identifying the anomalous instances in a low-complexity task, whereas the memory-based strategy was more effective in a high-complexity task. Experiment 3 revealed that it was difficult to spontaneously select an appropriate strategy based on task complexity and to make benefits of the memory-based strategy for a high-complexity task even if the strategy was applied.
著者
寺井 仁 三輪 和久 浅見 和亮
出版者
The Japanese Psychological Association
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.84, no.4, pp.419-428, 2013
被引用文献数
22

The Remote Associates Test (RAT) is one of the most popular tasks in experimental studies of insight in psychological and neuroscience studies. Since the RAT was originally developed for English-speaking countries, we developed a Japanese version of the RAT. This paper provides a brief overview of the structure of the task based on chunk decomposition using Japanese kanji characters and a list of sets of words as experimental stimuli, with representative data for experimental studies of insight.
著者
高久 雅生 江草 由佳 寺井 仁 齋藤 ひとみ 三輪 眞木子 神門 典子
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.224-235, 2009-05-16
被引用文献数
4 4

Web情報探索行動中のサーチエンジン検索結果一覧ページ(以下,SERPと呼ぶ)に対する行動に着目し,ユーザ実験の方法論により,視線データ,ブラウザログ,事後インタビュー等の情報を包括的に用いて,ユーザ属性,タスク属性,クエリ属性の3つの要因と,眼球運動による視線データとの関連を探った.分析の結果,SERPにおける行動の説明変数としては,他の要因に比べてInformation/Navigationalクエリの違いによる効果が最も大きく,SERPへの遷移の直接的な原因となるクエリ種別により,ユーザの行動を予測しうる可能性が示唆された.
著者
高久 雅生 江草 由佳 寺井 仁 齋藤 ひとみ 三輪 眞木子 神門 典子
出版者
Japan Society of Information and Knowledge
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.249-276, 2010-10-22
被引用文献数
1

Web利用者の情報探索行動の理解のために,眼球運動データ,ブラウザログ等の情報を包括的に用いて,ユーザ特性,タスク種別の違いがいかに探索行動に影響しうるかを検討した.ユーザ特性として図書館情報学専攻の大学院生と一般学部生の2グループを設定し,それぞれ大学院生5名,学部生11名が実験に参加した.タスク種別としてレポートタスクと旅行タスクの2つを設定して,それぞれ15分間ずつのWeb探索行動を観察した.実験の結果,タスク種別の影響として,サーチエンジンの検索結果一覧ページ上における視線注視箇所として,旅行タスクではスポンサーリンク,レポートタスクではスニペット領域がより多く見られるなど,タスク毎に着目する情報が異なることが示された.また,旅行タスクではサーチエンジン検索結果一覧ページから2回以上たどったページの閲覧回数がより多く,異なるタスクにおいて情報収集方略が異なる傾向が示唆された.一方でユーザ特性の影響として,大学院生は学部生に比べて,ページ閲覧をすばやく行い,タブ機能を用いた並列的な閲覧行動も観察されるなど,効率的な情報収集を目指した行動の差異が見られた.
著者
寺井 仁
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.15-21, 2011-01-01

Webに代表される電子的情報源と書籍に代表される物理的情報源からなるハイブリッドな情報環境は,現在の情報社会において日常的なものとなっている。著者らは,日常的な情報探索行動の解明のために,ハイブリッドな情報空間の一例として大学図書館を取り上げ,そこでの情報探索行動を実験的に捉えてきた。実験では,大学生を対象に実験課題としてレポート課題を実施し,視線計測等による情報探索中の行動を含むデータを網羅的に収集してきた。本論文では,大学生の問題解決に伴う情報探索行動を対象にした実験における,実験手法と分析のための方法論およびその結果について紹介する。
著者
宇陀 則彦 松村 敦 寺井 仁
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究は学習と情報資源(教材、図書、学術論文、Web情報)の相互作用に焦点をあてた。思考と情報資源は連動しており、理想的な環境は適切な情報資源が思考に追随してくれることである。本研究では、電子図書館システムと密に連動することで図書館の豊富な情報資源をオープンコースウェアと連携させ、学習者の思考に情報資源が追随する非定型学習環境を構築した。研究を通じて得た知見は、学習における情報資源の役割は予想以上に大きいこと、思考と情報資源の相互作用は補完的であること、情報資源を提供するサービスは学習プロセスと乖離しており、改善を要することの3点である。
著者
高久 雅生 江草 由佳 寺井 仁 齋藤 ひとみ 三輪 眞木子 神門 典子
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
pp.1005110019-1005110019, (Released:2010-05-24)
参考文献数
41
被引用文献数
3

Web利用者の情報探索行動の理解のために,眼球運動データ,ブラウザログ等の情報を包括的に用いて,ユーザ特性,タスク種別の違いがいかに探索行動に影響しうるかを検討した.ユーザ特性として図書館情報学専攻の大学院生と一般学部生の2グループを設定し,それぞれ大学院生5名,学部生11名が実験に参加した.タスク種別としてレポートタスクと旅行タスクの2つを設定して,それぞれ15分間ずつのWeb探索行動を観察した.実験の結果,タスク種別の影響として,サーチエンジンの検索結果一覧ページ上における視線注視箇所として,旅行タスクではスポンサーリンク,レポートタスクではスニペット領域がより多く見られるなど,タスク毎に着目する情報が異なることが示された.また,旅行タスクではサーチエンジン検索結果一覧ページから2回以上たどったページの閲覧回数がより多く,異なるタスクにおいて情報収集方略が異なる傾向が示唆された.一方でユーザ特性の影響として,大学院生は学部生に比べて,ページ閲覧をすばやく行い,タブ機能を用いた並列的な閲覧行動も観察されるなど,効率的な情報収集を目指した行動の差異が見られた.
著者
寺井 仁 三輪 和久 柴田 恭志
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.146-163, 2012 (Released:2014-07-22)
参考文献数
16

When a system gives outputs that you do not predict,you regard those as unexpected events and try to identify the causes affecting those events. In this study,we try to understand how people identify the causes affecting unexpected events by using a card magic called the three card monte as an experimental material.In our experiments,the participants were required to find out the tricks by watching a video in which a magician plays the magic.We focused on two cluesrelated tocause identification.The first is distinctiveness of events; and the second is availability of feedback information.The results of the experimentsshowed that the distinctiveness of events affected the performance of cause identification,whereas the availability of feedback information did not. The processanalyses revealed that even if feedback information was not directly given,the participants could perform reasoning for cause identification based on hypothetical information not observed.
著者
市川 淳 三輪 和久 寺井 仁
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.585-594, 2015-05-01 (Released:2015-05-01)
参考文献数
25
被引用文献数
3 1

For skill acquisition that needs periodic body movements as cascade juggling, the establishment of stable body movements seems crucial. We investigated them in each of the learning stages defined by the Beek and van Santvoord (1992) framework. In addition, we investigated participants' verbal reports about what was intentionally concerned for achieving optimum learning in practice. In the experiment, novices practiced three-ball cascade juggling over a period of one week. We focused on two types of stabilities: the stability of chest movement representing torso movement, and another stability of wrist movement representing arm swing. The result revealed that the skills for establishing stabilities of torso movement and arm swing were acquired sequentially. In this case, the stability of arm swing emerged between Stage 2 (by 50 successive catches) and Stage 3 (by over 100 successive catches), and another stability of torso movement emerged between Stage 3 and the expert stage in which jugglers had acquired complete skills for performing five-ball cascade juggling. The result also showed that in the establishment of stable arm swing, the development of the stability occurred only in passive catching behavior, but did not in active tossing behavior. Additionally, we found that the participants who did not develop beyond Stage 1 (by 10 successive catches) trained themselves while focusing on their specific physical movements.
著者
陳 非非 寺井 仁 1.2 三輪 和久 CHEN 1 Feifei TERAI 1.2 Hitoshi MIWA 1 Kazuhisa
雑誌
SIG-ALST = SIG-ALST
巻号頁・発行日
vol.B4, no.03, pp.83-88, 2015-02-27

This study discussed effects of individuals' impulsiveness and deliberation on decision-making behavior. Our research questions are as follows: (1) Does impulsiveness relate to risk-taking behavior in decision-making? (2) Do impulsiveness and deliberation affect distinctiveness in decision-making? In the experiments, participants were required to choose from two options: a gambling option with a probability of winning and a sure option. When the sure option was selected, participants obtained the presented amount of hypothetical money surely. When the gambling option was selected, the amount of hypothetical money obtained was determined by chance (the probability was presented on a pie chart). The results are as follows. First, participants with high impulsiveness tended to overestimate objective probability more than those with low impulsiveness. Second, when decision time was restricted, participants with high impulsiveness could not clearly discriminate between changes in probability. This tendency of participants with high impulsiveness when decision time was restricted improved when they were told that focusing on a series of selection results would obtain an optimum result.
著者
寺井 仁 三輪 和久 松林 翔太
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.223-234, 2015-06-01 (Released:2015-12-01)
参考文献数
33

Reconstructing explanations perform a crucial role not only in the progress of science,but in educational practice and daily activities including comprehension of phenomena. We focused on the transition of attention on a key fact that contradicts the preceding explanation and has a central role in its reconstruction. We used a short story as an experimental material in which the participants first constructed a prior explanation and reconstructed it. The experimental results are summarized as follows. First, when the prior explanation was rejected, a new explanation was required, after attention on the key fact was inhibited. Second, hypothesized premises not inconsistent with the prior explanation were sought to protect the prior explanation. Third, the explanation reconstruction was facilitated by having the participants focus on the key fact. Last,attention on the key fact was recovered through explanation reconstruction.