著者
名倉 秀子 渡辺 敦子 大越 ひろ 茂木 美智子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.146-156, 2003-05-20
被引用文献数
4

雑煮の構成内容から地域の特徴を知る目的で,全国を12地域に分割し,各地域に在住する学生の家庭を対象に,アンケートによる実態調査を行った。雑煮のもち,だし,調味料,具,盛り付けの器,伝承など雑煮の地域的な特徴について以下のような結果が得られた。1)もちの形態は角もちが北陸,東海以北,丸もちが近畿以西にそれぞれ80%以上出現した。もちの扱い方は「焼く」が関東以北4地域,「ゆでる」が北陸,中国,北九州の3地域,「そのまま汁へ」が東海,近畿1,近畿2,四国,南九州の5地域に分類できた。2)だしの種類は魚介類が東海および中国以西,肉類が東北,海藻類が北海道,北陸,九州,野菜・きのこ類が九州でやや高めの出現率を示した。3)調味料の種類から,すまし仕立て系が北海道,東北,関東1,関東2,北陸,東海,中国,北九州,南九州の9地域,味噌仕立て系が近畿1,近畿2,四国の3地域に分類できた。4)具の種類は人参,大根,鶏肉が全国的に高い割合で出現した。野菜類の緑色系において,北海道の三つ葉,東北のせり,関東1の小松菜,関東2と北陸の三つ葉,東海のもち菜,近畿1の水菜,近畿2と中国のほうれん草,北九州のかつお菜,南九州の京菜にみられるように地域に限られた野菜や正月の期間だけの野菜が出現していた。また,かまぼこやなるとの出現は地域の特徴を捉えていた。5)盛りつけの器の材質は全国的に椀の出現率が70%をしめ,母方系統の雑煮を20〜29年前から調理していることが明らかとなり,伝承について地域的な特徴は見出せなかった。

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CiNii 論文 -  実態調査による雑煮の地域的な特徴

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お雑煮ネタで数十年擦り続けられるのすごいよな。 関心の低いまとめであることは確かやな。。 家庭ごとに違うというのが正解で、後はメディア情報による思い込みがほとんど。。 実態調査による雑煮の地域的な特徴 https://t.co/zrHkNVcVGf 日本人の伝統的な食文化 https://t.co/QrnZE8KHyZ
@denkou_spirit お雑煮って地域性がありますよね。研究論文もあるようで、国会図書館のデジタルで無料で読めます。 餅のように粘り強く、膨らむ仕事をがんばります! けっして仕事も餅も詰まらせないように https://t.co/pLR2JQj6WM
正月近くなると読みたくなる雑煮の論文 それを見るまで白味噌地域や大根を入れる地域がある事を知らなかった(うちは醤油+鶏肉だった) http://t.co/ryPCC2B4
学術的! http://t.co/i8ZfqVB7 http://t.co/0zl6bA0e
"実態調査による雑煮の地域的な特徴 - Regional Characteristics of Zoni New Year Dishes" http://ci.nii.ac.jp/naid/110001171552 (via #zouni )
ほいでhrkさんから教えて頂いたリンクが面白い。http://ci.nii.ac.jp/naid/110001171552 フィールドワーカー万歳!でも「伝承について地域的な特徴は見出せなかった」ですってw まあその土地にずっと住む一族じゃない限り、これはしょうがないですね。
CiNii 論文 -  実態調査による雑煮の地域的な特徴 http://t.co/63uYzfP
「お雑煮系統樹」wanted! QT @satkit: 実態調査による雑煮の地域的な特徴 http://ci.nii.ac.jp/naid/110001171552
実態調査による雑煮の地域的な特徴 http://ci.nii.ac.jp/naid/110001171552

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