- 著者
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河口 信夫
松原 茂樹
若松 佳広
梶田 将司
武田 一哉
板倉 文忠
稲垣 康善
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.100, no.523, pp.61-66, 2000-12-15
- 被引用文献数
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2
本稿では、名古屋大学音響情報研究拠点(CIAIR)で構築中の実走行車内音声対話コーパスの設計と特徴について述べる。道案内や店情報検索をタスクとする162対話を対象とした特徴分析の結果、(1)ドライバーの発話速度は通常の対話音声に比べて遅く、5〜7(mora/sec)である、(2)ドライバーの発話におけるフィラーの出現頻度は、1発話単位あたしり0.33個、1秒あたり0.174個であり、通常の人間対人間の自由対話に比べて少ない、(3)車両の走行中と停止中とでは、発話速度や話し言葉に特有な現象の出現に関して差がない、(4)停止中に比べ走行中の発話には、感動詞、及び、文発声途中でのポーズの出現頻度が高い、ことなどが明らかになった。