著者
田中 康裕 鈴木 毅 松原 茂樹 奥 俊信 木多 道宏
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.72, no.614, pp.113-120, 2007
被引用文献数
6 16

This article studies the openness of Community-Cafes by means of analysis of the narratives described by 3 masters. In this article, the openness of the place is defined as follows: It is a place where people can enter freely, but also can be and interact with other people if they want. This article clarifies 10 aspects of the openness of Community-Cafe. 3 managers have their own thought about the management, relationship and interaction. But there are many common aspects in their thought. And the relationships that the manager has formed with people enable some aspects of the openness to appear.
著者
井上 慧 松原 茂樹 長尾 確
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. ICS, [知能と複雑系] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.10, pp.1-7, 2015-03-13

議事録を閲覧して議論内容を振り返ることは,今後の活動を円滑に行うための有効な手段である.研究室のゼミのような,ある研究テーマについて定期的に議論する種類の会議では,発表者は議事録を閲覧して今後の課題を確認する必要がある.そこで本稿では,今後の課題となる助言や要望 (以下,課題発言) を議事録から自動抽出し,発表者に提示する手法を提案する.提案手法では,発言の属性や言語的特徴などを利用して,発言が課題発言であるか否かを統計的に判定し,課題発言を抽出する.また,抽出結果から課題発言リストを自動生成し,発表者に提示する.発表者は,リスト上の課題発言にタグやメモを付与することにより,課題の進捗状況を管理できる.実験によって,提案する抽出手法の効果を確認した.
著者
外山 勝彦 小川 泰弘 松原 茂樹 角田 篤泰 BENNETT F・GEROGE Jr. 松浦 好治
出版者
名古屋大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2005

本研究は,計算機による法制執務支援システムの開発を目的とし,特に,膨大な数の法令文書の構造化により,法令改正に伴う法令統合作業の自動化,高度化,迅速化が可能であることを明らかにする.本年度は,法令自動統合システムの実現と検証に関して,次の研究を行った.1.法令文書用DTDの拡充前年度に引き続き,わが国の法令文書の構造化のための文書型定義(DTD)を拡充した.特に,表,改正規定など,法令文書中に出現する複雑な構造を定式化する手法を明らかにした.2.法令文書自動タグ付けツールの拡充前年度までに開発した法令文書自動タグ付けツールを拡充したDTDに対応させるとともに,スクリプト化により使い勝手を向上させた.3.法令自動統合システムの実現と検証法令自動統合システムのプロトタイプを開発した.また,同システムの動作検証のために,法律17本(改め節965,改正箇所4,355)の新規制定時バージョンから一部改正法令に従って自動統合を繰り返し,現行バージョンと比較する実験を実施したところ,原データの誤植に伴うエラー,文字列の置換において,置換箇所の前後の文脈に注意して実行しなければならない場合を除き,良好な結果を得た.4.構造化法令データの蓄積主要法令101本の日本語原文および英訳,および,昭和22〜23年に新規制定された法律約300本について,構造化法令データを作成,蓄積した.なお,前者の構造化には,上述のタグ付けツールを用いた.
著者
松原 茂樹 江川 誠二 加藤 芳秀
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構 一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.125-129, 2007
被引用文献数
2

本論文では、図書館サービスとして論文作成支援環境を提供することを目的に、英文検索システムESCORTを提案する。ESCORTは、研究者が英語論文を作成する場面で参照するに相応しい英文用例を提示することにより、適切な英文作成へと研究者を導くことを目指している。英文検索環境としては、キーワードにより文を検索するシステムが提案されてきた。しかし、単に入力されたキーワードを含む文を検索するだけでは、利用者の要求に合致しない英文が多数提示されるという問題がある。それに対してESCORTでは、英文データベースに格納された英文の構文構造を参照することにより、ユーザによって入力されたキーワード間に構文的関係を見出すことができる英文のみを検索結果として提示する。コンピュータサイエンス分野の英語論文に掲載された約50万文を対象とした英語用例検索が実現され、実運用されている。
著者
林 由紀子 松原 茂樹
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.47(2007-NL-179), pp.49-54, 2007-05-25

一般に,新聞記事など文字による伝達を意図したテキストは,語彙や言い回しなどにおいて通常の話し言葉とは異なる.このため,音声合成ソフトウェアを使ってテキストをそのまま読み上げると,不自然な印象を与える音声となる.本論文では,不自然でない聞きやすい読み上げ音声を出力するための,書き言葉から話し言葉へのテキスト変換として,文体の変換及び体言止め表現の補完について述べる.文体の変換処理は,変換規則の適用により実行した.体言止めの補完を実現するために,文末の名詞及び時制等を考慮した決定木を作成した.新聞記事テキストを対象に評価実験を行い,精度89.7%,再現率86.7%という結果を得た.
著者
村田 匡輝 大野 誠寛 松原 茂樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム = The IEICE transactions on information and systems (Japanese edition) (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.92, no.9, pp.1621-1631, 2009-09-01
参考文献数
22
被引用文献数
3

リアルタイム字幕生成とは,講演や解説などの音声をテキストで提示するものであり,聴覚障害者や高齢者,外国人らによる講演音声の理解を支援するための技術である.講演では一文が長くなる傾向にあり,多くの文がスクリーン上で複数行にまたがって表示されることになるため,テキストが読みやすくなる位置に改行が挿入されている必要がある.本論文では,読みやすい字幕を生成するための要素技術として,日本語講演文への改行挿入手法を提案する.本手法では,係り受け,節境界やポーズ,行長などの情報に基づき,統計的手法によって改行位置を決定する.日本語講演データの1,714文を使用した実験では,改行挿入の再現率で82.66%,適合率で80.24%を達成し,本手法の有効性を確認した.
著者
角掛 正弥 松原 茂樹
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.377-378, 2020-02-20

オープンサイエンスは、論文や研究データの参照や利活用を促進するための活動である。そしてその動きの一つとしてオープンデータが存在する。オープンデータは研究データを共用することで研究の加速化や、研究データへのアクセス促進を図る運動である。例えば、論文で引用された研究データを整備したリポジトリが存在すれば研究データへのアクセス促進に繋がる。そのようなリポジトリを構築・拡充する際に、研究データを自動的に論文から抽出できれば非常に有用である。そこで本研究では論文から研究データを抽出することを目指す。研究データの多くがインターネット上で利用可能であることから、URLによる研究データの引用に着目する。
著者
生駒 流季 松原 茂樹
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.379-380, 2020-02-20

近年のオープンサイエンスの広まりに伴い、研究において用いられたデータへの参照情報の抽出への需要も高まっている。また、学術論文では本文中で引用した論文や著者が参考文献として参照されるが、研究データへの参照に関しては明確な参照方法等の規定がなく、執筆者が個人の判断で研究データを参照しているという現状がある。本研究では、自然言語処理の国際会議における発表論文を対象に、参照先の文献から研究データとして参照されているものを識別する。その手掛かりとして、本研究では参照先文献のタイトルを含む書誌情報に加え、本文中で文献を参照した節のタイトルと、参照タグの含まれる本文から抽出した特徴量を利用する。
著者
ラジャ アブドゥ ムフティ 鈴木 毅 吉住 優子 向阪 真理子 山内 清史 山本 葵 松原 茂樹 奥 俊信
出版者
Architectural Institute of Japan
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.77, no.675, pp.979-986, 2012
被引用文献数
1

This paper analyzes an environment sharing system from a field survey of 225 <i>Bale bales</i> (Endai-like furniture) in Lae Lae isle, Makassar, Indonesia. <i>Bale bales</i> are owned by individuals and used by entire households. However, 1) <i>Bale bales</i> are sometimes moved to better environments not only by owners but also by neighbors.<br>2) Whether or not they have their own <i>Bale bales</i>, many islanders use the <i>Bale bales</i> of other families located in comfortable environments (for example, the seashore, a street corner, or a public square) far from their homes.<br>3) Not only relatives but also neighbors and visitors are permitted to use each <i>Bale bale</i> on the island.<br>By following these customs and rules, islanders can share a good environment on their high-density island.
著者
河口 信夫 松原 茂樹 若松 佳広 梶田 将司 武田 一哉 板倉 文忠 稲垣 康善
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.523, pp.61-66, 2000-12-15
被引用文献数
2

本稿では、名古屋大学音響情報研究拠点(CIAIR)で構築中の実走行車内音声対話コーパスの設計と特徴について述べる。道案内や店情報検索をタスクとする162対話を対象とした特徴分析の結果、(1)ドライバーの発話速度は通常の対話音声に比べて遅く、5〜7(mora/sec)である、(2)ドライバーの発話におけるフィラーの出現頻度は、1発話単位あたしり0.33個、1秒あたり0.174個であり、通常の人間対人間の自由対話に比べて少ない、(3)車両の走行中と停止中とでは、発話速度や話し言葉に特有な現象の出現に関して差がない、(4)停止中に比べ走行中の発話には、感動詞、及び、文発声途中でのポーズの出現頻度が高い、ことなどが明らかになった。
著者
入江 友紀 松原 茂樹 河口 信夫 山口 由紀子 稲垣 康善
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.88, no.10, pp.2169-2173, 2005-10-01
被引用文献数
6

発話意図タグの設計と評価について述べる. 設計した意図タグは, 詳細度に応じて階層化している. 名古屋大学CIAIR車内音声対話コーパスの約35, 000発話に意図タグを付与した. 信頼性を評価するため, コーパスの一部を用いてタグ付与実験を実施した.
著者
杉木 健二 松原 茂樹 逸村 裕 SUGIKI Kenji MATSUBARA Shigeki ITSUMURA Hiroshi
出版者
名古屋大学附属図書館研究開発室
雑誌
名古屋大学附属図書館研究年報 (ISSN:1348687X)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.41-49, 2007-03 (Released:2009-01-05)

This paper describes a method for efficiently generating the metadata from the scholarly document on Web. In this study, we utilized websites resources that were accumulated in large quantities by widely collecting scholarly information on Nagoya University. These web resources increasingly become more important as a digital library. For the sake of generating metadata formalized by Dublin Core Metadata Element Set, our method takes the following two steps: First, our method judges the page type of the document by using the proper noun such as the organization name or the researcher name, or the link origin etc. Next, for generating metadata, our method applies the extraction/generation rules on each page type. Dublin Core corresponds to OAI-PMH, which is often used as a protocol for the exchange of the metadata, so it is easy to distribute scholarly information among the organizations by generating the metadata based on this set.
著者
大口 昭英 松原 茂樹
出版者
自治医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

平成15年4月〜平成20年3月までに、妊婦1500例に対して妊娠16〜23週に子宮動脈血流速度波形計測を行った。妊娠20〜23週、妊娠28〜29週および妊娠37週の採血時に、各々1358例、916例、365例に妊婦より10mLの採血を行い、血清および血漿を分離し、-20℃で保存した。これらのコホートを用いて以下3つの研究成果が得られた。(1)初期コホート587例についての検討から、妊娠中期(妊20週前後)の子宮動脈血流速度波形notch depth index(NDI)上昇(深いnotch)と妊娠中期の高血圧前症/高血圧を用いたスクリーニングにおける妊娠高血圧腎症(以下PE)発症予知の感度(84%)は、各々単独でのスクリーニングに比べて(各々53%、63%)、PE発症予知の感度を大きく上昇させることを明らかにした。(2)妊娠16-23に子宮動脈血流速度波形計測を行い、かつ、妊娠16-23週、27-29週で血清PIGF、sFlt-1値を測定した単胎妊婦コホート261例についての検討から、妊娠中期に子宮動脈血流速度波形のノッチの深さが深い症例(NDI増加例)では、妊娠中期の血清P1GF値がすでに低値を示していること、また、妊娠中期にNDI増加及びPIGF低値を示した群は、妊娠28週前後の血清sFlt-1高値を示す割合とPE発症率が最も高いことを明らかにした。(3)妊娠20-23週、27-30週、及び36-38週で採血した正常妊婦85名の血清を用いて、妊娠20-38週の血清soluble endoglin(sEng)正常域を決定した。さらに、早発型PEでは、疾患発症後sEngは全例(25/25)高値(≧95%値以上)を呈したこと、また、将来早発型PEとなった妊婦では、妊娠16-23週において全例(5/5)がsEng高値を呈していたことを見出した。
著者
松原 茂樹 村田 匡輝
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J97-D, no.1, pp.181-185, 2014-01-01

体言止めの文に対する文末表現の自動補完について述べる.文末が体言の2,382文を新聞記事コーパスから抽出し,人手で文末表現を付与し,定量的分析を与えた.分析に基づき,補完する文末表現を決定する統計的手法を実現し,実験により手法の有効性を確認した.