著者
板垣 竜太
出版者
同志社大学
雑誌
評論・社会科学 (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
vol.105, pp.149-185, 2013-05

本資料は,朝鮮学校への嫌がらせ事件について京都地裁でおこなわれている裁判のために書いた意見書を全文活字化したものである。前半は,朝鮮学校の現状に関する説明である。日本および朝鮮民主主義人民共和国のカリキュラムとの比較,教科書の歴史的な変遷,朝鮮学校の組織体系などについて論じた。後半では,まず日本における民族教育史をたどりながら,民族教育権という概念が弾圧と抵抗の歴史のなかで編み出されてきたことを論じた。次に,保護者が子どもの言語習得や自尊心の確立を願って朝鮮学校を選択していること,受け身ではなく自分たちの学校と認識しながら子どもを送っていることも述べた。その上で,本件が,歴史的にも他国との比較においても典型的なレイシズム事件に他ならないことを論証した。

言及状況

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"金正日の肖像画は,京都においては 2002 年の朝鮮学園理事会の決定により自主的に取り去られ""北朝鮮政府…教育援助費…今や実態としては,象徴的な意味合い以上の実質的な機能はそれほど無くなって" →2013年

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カリキュラム等についてはこちらが必読。/板垣竜太 2013「朝鮮学校への嫌がらせ裁判に対する意見書」『評論・社会科学』105 https://t.co/tuJiPkNccW #CiNii
CiNii 論文 -  板垣竜太「朝鮮学校への嫌がらせ裁判に対する意見書 」http://t.co/EkjyLmdIS7 #CiNii

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