著者
花澤 寿 ハナザワ ヒサシ Hanazawa Hisashi
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.269-273, 2010-03

現在までに提出されている摂食障害の進化論的仮説を概観し,進化心理学・進化精神医学による摂食障害の理解と治療の可能性について検討した。主要な仮説として,1. reproductive supression hypothesis 生殖抑制説 2. sexual competition hypothesis 同性間競争説 3. flee from famine hypothesis 飢餓環境からの移動のための適応説 4. Gatward による統合説をとりあげた。いずれの仮説も,現時点では実証困難であるが,摂食障害の不可解な特徴をある程度説明することに成功しており,停滞状態にある摂食障害の病態理解と治療法にあらたな展開をもたらす可能性が示唆された。

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花澤寿(2010). 進化心理学による摂食障害理解の可能性について 千葉大学教育学部研究紀要, 58, 269-273. http://t.co/wPuvRNVipp
進化心理学とな、フムフム… http://t.co/AQvE16cO
現在までの摂食障害の進化論的仮説を概観し、進化心理学と精神医学による摂食障害の理解と治療の可能性について検討。仮説として、生殖抑制説、同性間競争説、飢餓環境からの移動のための適応説など。http://t.co/lKh0syu1

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