著者
下川 哲也 ライプニッツ 賢治 ペパー フェルディナンド
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.57-63, 2014-06-05 (Released:2014-07-31)
参考文献数
37

脳科学分野と情報ネットワーク分野との横断的研究として,脳機能ネットワークのグラフ理論解析を中心に解説する.前半は脳科学者を対象に,グラフ理論の解説とネットワーク研究の現状を紹介する.後半は情報ネットワーク研究者を対象に,新しいネットワーク設計の参考になりそうな脳ネットワークの特徴を紹介する.
著者
ライプニッツ 賢治 若宮 直紀 村田 正幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.60, pp.371-376, 2005-06-10
参考文献数
11

本稿では,クラスタ型センサネットワークにおけるIEEE 802.15.4 MAC層プロトコルの解析モデルを提案している.まず,クラスタメンバが同時にクラスタヘッドに通信する環境における遅延時間分布を解析的に導出している.次に,センサ端末間の同期ずれが総遅延に与える影響について検討し,同期ずれによって衝突を回避されることを示す.最後に,クラスタメンバをいくつかのサブクラスタに分割し,送信タイミングを制御することにより,転送遅延や送信成功率を高めることのできる手法について述べる.In this paper we propose an analytical model for IEEE 802.15.4 in a clustered sensor network environment. We investigate the timing delay, when all nodes transmit synchronously and derive the distribution of the transmission time for the cluster members to the cluster head. Further, we study the effects of clock skewness from each sensor node on the total delay and show how time margins can be easily found to avoid collisions from different rounds. Finally, we discuss the possibility of scheduling logical subclusters in order to improve the performance regarding transmission time and success rate.