著者
谷村 眞治 王 虎 森田 浩章 海津 浩一 山崎 勝広 三村 耕司
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.61, no.586, pp.1344-1348, 1995-06-25 (Released:2008-02-21)
参考文献数
6

The existence of critical impact velocity has been confirmed in experiments in which a sheet was perforated by a flying projectile. The experiments were performed to measure the values of parameters relevant to the normal impact of the cylinder against the sheets. By examining the relationship between the diameter of blanks and impact velocity, the phenomenon of the critical impact velocity was confirmed. The theoretical approach was also presented, for the same conditions as in the case of simple wave propagation, as in the Karman-Duwez solution. The comparison between theoretical examination and experimental results was also discussed.
著者
一色 実 三村 耕司 鈴木 茂
出版者
日本真空協会
雑誌
真空 (ISSN:05598516)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.395-401, 2002-05-20 (Released:2009-10-20)
参考文献数
18
被引用文献数
4 1
著者
野中 泰二郎 高畠 秀雄 谷村 真治 平澤 征夫 三村 耕司
出版者
中部大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1999

1995年兵庫県南部地震ではそれ以前の地震では経験しなかったような構造物被害が発生した。其のうち特に特徴的な脆性的あるいは衝撃的破断が発生した芦屋浜高層住宅と神戸市の橋脚に焦点を当てて、得られた研究結果を以下に要約する。記録地震波と実構造に近い三次元連続体モデルの有限要素による動的数値解析を遂行したもので、耐震設計上考慮すべき事項を列挙する。1.激しい直下地震の場合などでは初期の過渡応答過程がその後の動的挙動に支配的な影響を及ぼすこと、またそれは、構造物の大きさや形、支持・境界条件と初期地震動のプロファイルによって著しく異なる事がわかった。これらの現象は構造物中を伝わる応力波の影響を考慮することで理解される。2.構造物に発生した顕著な被害箇所は急激なエネルギーの変化と密接に関係している。3.特に、高層骨組の極厚断面主柱の破断が特定の階(4階と8階)の段落した部分での溶接部に多発した原因はこれで理解できる。4.高層骨組みブレースと柱の接合部が一体となって破断した原因は、剛接ブレースに作用している軸方向力と剪断力から生じる鉛直成分の力によって、ブレースが上向きに引っ張られて破断し、次に、柱の破断を誘発した。この問題は、連続体を有限要素にする際、フレーム解析よりは高次のシェル要素を用いた解析結果から、破断過程を解明できた。5.骨組構造において、塑性ヒンジが初期に集中して発生する階では構造物の損傷を受けやすく、塑性ヒンジが発生していない階では被害は顕著でない。塑性ヒンジが集中的に作用する事を避ける必要がある。
著者
谷村 眞治 三村 耕司 劉 凱欣
出版者
大阪府立大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1997

1995年1月17日未明に発生した阪神大震災では,数多くの土木・建築構造物に壊滅的打撃を与えた.それらの中の特異な破壊・損傷例で特に注目すべきものは,鉄筋コンクリート構造物に発生した水平ひび割れや圧縮破壊による損傷・破壊現象である.本研究は上記のような直下型大地震による特異なコンクリート構造物の衝撃破壊の発生メカニズムを解明し,そのような衝撃破壊の防止法に対する有効な資料を提供する目的で,コンクリートに対する衝撃実験と数値計算の両面より直下地震動による典型的コンクリート構造物の動的挙動及び破壊について詳しく調べた.実験は,主に今までほとんど研究されていない低衝撃速度荷重下で鋼板によって補強されているコンクリート柱と内部に脆性材料を詰めた鋼管の座屈現象及び,縦偏心衝撃を受ける矩形断面体の動的挙動を調べた.数値解析は,縦特性曲線法,有限要素法及び個別要素法によって異方性体の応力波伝ぱ現象など基礎的な面から直下地震動による速度負荷を受ける種々のコンクリート構造物の動的挙動および破壊など実際の応用の面まで広い範囲にわたって行われた.縦特性曲線法により,異方性体の三次元応力波伝ぱ問題を解析するための特性分析と数値積分式を導出する上で,その計算ソフトを完成した.これは,今まで他に発表されていない成果である.また,大型汎用型衝撃応答解析コードにより,直下型地震特有の揺れ初期の激しい1波又は2波がコンクリート構造物の動的挙動に及ぼす影響を調べた.その結果,その構造物に生じる応力値,特に初期の過渡応答時の応力値は揺れ速度の初期の波形の大きさのみならず,その形状(周期,立上がり時間,立下がり時間),構造物の長さ,その上に載る上部構造物の形状(境界条件)によって変わる様子を定量的に出した.