著者
野中 聡 国部 勇 浅野目 充 海野 徳二 石川 幸雄
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.150-154, 1995

喉頭ネブライザー療法におけるエアロゾル粒子の気道内への沈着様式についての解析はこれまであまりなされていない。本実験では経口RI吸入実験を行い, 喉頭超音波ネブライザー療法における気道, 消化管内へのエアロゾル沈着率を解析するとともに, 粒子に送気, 振動などを加え, これらの条件が沈着率にどのような影響を与えるか検討を加えた。超音波ネブライザー単独で吸入した場合, 咽喉頭部への沈着率は約4%と小さく, 大部分のエアロゾルは肺に沈着した。毎分3Lの送気付加トライアルでは咽喉頭部への沈着率はネブライザー単独とほぼ同じであった。振動付加トライアルのみ全ての被験者に共通して咽喉頭部への沈着率が増加した。RI標識製剤をテクネシウムHSAに代えた場合も, 咽喉頭部への沈着率は送気付加の場合と同様であった。
著者
一瀬 茂弘 相良 和伸 石川 幸雄 小林 利文 深谷 [ゲン]三郎 河上 郁哉
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.100, pp.27-37, 2005-07-05
被引用文献数
3

室内環境を良好に保つために,ビル管法をはじめ各法規に室内環境基準が定められている。しかし冬期において実施される室内環境調査では,相対湿度の基準を満たすことができない建物が非常に多く見られるので,原因を究明し対策を講ずることは急務である。本研究では,冬期における事務室内の湿度環境の改善を念頭に中部地方の事務所ビル69箇所を対象に調査を行い,相対湿度低下の要因分析を行った。また,既往加湿器と比較して加湿効率が良い産業用加湿器である二流体ノズルを空調用加湿器として開発し,事務所ビルに導入することによって,大幅な湿度環境の改善が確認できた。
著者
石川 幸雄 宿谷 昌則 田澤 真人 垣内田 洋 宮田 弘樹 北野 博亮 安藤 邦明 菊池 卓郎
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

人体・生物が持つ環境生理機能を建築に模擬応用する「バイオミメティック(生物模擬)建築」を実現するために必要となる要素技術、複合技術、評価法を構築し、その環境・エネルギー性能を評価した。ここでは、有望機能である「発汗機能」、「植物導管揚水機能」、「衣替え機能」の他、「自律調光窓」、「日射制御外壁」を建築要素技術として構築し、実験と解析に基づき性能を確認評価するとともに、人体エクセルギー消費の考え方に基づく室内環境評価結果を示した。